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海外大進学・受験のノウハウ
2025/2/24

【徹底解説】アメリカ大学出願ガイド!Common Appと必要書類を完全網羅

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この記事を書いたライター

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日本の高校からアメリカの大学に進学。

みなさんこんにちは!現役アメリカ大学生ライターのLです!

「アメリカの大学に行きたいけど、出願の仕方がわからない...」 

「Common Appって何のこと?どうやって使うの?」 という 悩みはありませんか?

結論から言うと、Common Appはアメリカの大学出願に欠かせないオンラインプラットフォームです。

このシステムを使えば、約1100以上の大学への出願を一括で行うことができるという、とても便利なツールとなっています。

一部でCommon Appに対応していない大学もありますが、基本的にはまずCommon Appで基本情報を入力し、次に各大学の専用サイトにログインして成績証明書、推薦状、語学スコアなどの必要書類を提出する流れとなります。

これらを揃えて初めてアメリカの大学への出願が完了します。

この記事では、アメリカの大学における3つの出願形式、出願プロセス、必要書類と準備のポイント、さらにCommon Appを利用した出願手順まで徹底的に解説していきます。アメリカの大学への留学を目指している方は、ぜひ最後までご覧ください!L さんL さん

この記事でわかること

  • アメリカの大学における3つの出願形式とそのプロセス
  • Common Appとは何か、その使い方と出願手順を解説
  • 出願に必要な書類や準備のポイントを徹底解説!

アメリカの大学の3つの出願形式を解説!

日本だと、一般受験は、一斉に12月~2月にかけて出願すると思いますが、なんと実はアメリカの大学には大きく分けて3つの出願形式があるんです。


以下で、その3つの出願形式についてご紹介します!

1.Regular Decision

1つ目はRegular Decisionと言われるもので、最も一般的な出願形式です。

通常、締切は1月前後で、3〜4月頃に合否が発表されることが多いです。

特徴として、複数の大学に同時に出願可能な点、準備が入念にできる点、高校3年次の前期の成績まで評価に含めることができる点などが挙げられます。

筆者は全てRegular Decisionで応募しました!夏休みから時間をかけて準備できたので、エッセイの推敲に十分な時間を取ることができたと感じます。

2.Early Action

2つ目はEarly Actionと言われるもので、早期出願制度の一つとなります。

Reguler Decisionよりも早い段階のアプリケーションサイクルに応募し、早く結果を知ることができるというものです。

Regular Decisionと同様、複数の大学に同時出願が可能で、より進学校について考える時間が確保できたり、受験のストレスを軽減したりすることができます。

ただし、Yaleなどの一部大学ではSingle Choice Early Actionを設けており、この場合は他大学へのEarly Actionとの併願が制限されます。

また、全ての大学がこの形式を受け付けているわけではないので、注意が必要です。

3.Early Decision

3つ目はEarly Decisionと言われるもので、Early Action同様に早期に出願、早期に合否を把握、という形式になります。

Early Actionと異なる最大の特徴は、以下の2点が挙げられます。

1. 合格した場合必ずその大学に行かなくてはならない

2. Early Decisionで応募できるのは1校まで

つまり、合格率が上がる分、リスクやコミットメントの義務も大きいということになります。

そのため、Early Decisionは、第一志望が明確で、経済的な面も含めて確実に進学したい場合のみ選択すべき出願方式です!

また、全ての大学がこの形式を受け付けているわけではないです。

なお、多くの大学が10月頃にEarly Roundを締切り、12月に結果発表をするようです。

アメリカの出願に必須のCommon Appとは?

アメリカの大学に出願する際に、ほぼ確実に耳にするであろう、Common App (コモンアップ)

以下で、Common Appとは一体なんのことなのかを解説していきます。

アメリカ最大規模の大学出願プラットフォーム

Common App(Common Application)は、アメリカの大学出願で最も使用されているオンライン出願システムです。

このプラットフォームを使うことで、アメリカ国内外を含め1100校以上もの大学に出願することができます。 

Common Appの最大の魅力は、出願プロセスを大幅に効率化できることです。アカウントの作成が完全無料なので、気軽に利用を始めることができます。 

特に便利なのが、基本情報の一括管理です。

氏名や住所はもちろん、学歴、課外活動、成績情報など、出願に必要な基本情報を一度入力すれば、それを複数の大学出願に活用できます

これにより、同じ情報を何度も入力する手間がなくなります。 

筆者も20校以上の大学に応募しましたが、Common Appを利用することで、出願に費やす時間を減らすことができました。L さんL さん

また、出願に欠かせないエッセイや推薦状についても、Common Appを通じて一括で提出することができます。

先生方に推薦状の記入を依頼する際も、システムを通じて直接依頼ができるので、手続きがスムーズになります。 

さらに、Common Appを使えば出願の進捗管理も可能です。

各大学の締切日や、必要書類の提出状況をダッシュボード上で簡単に確認できます。

特に複数の大学に出願する場合、この機能はタスク管理の強い味方となります。

Common App非対応校については事前確認が重要

Common Appは便利なシステムですが、ここで重要な注意点があります。

現在、多くのアメリカの大学がCommon Appでの出願を受け付けているものの、全ての大学が対応しているわけではありません

例えば、カリフォルニア大学(UC)のように、有名大学でもCommon Appを使用していないケースがあるんです!UC系列の全キャンパスは、2024年12月現在、独自の出願プラットフォーム「UC Application」を使用しています。

その他にも小規模でCommon Appを利用していないケースなどもある為、予め確認が必要です。

志望校選びの際は、必ず各大学の出願方法を確認しましょう。Common App非対応の場合は、大学が指定する独自の出願システムや手続きに従う必要があります。
筆者も5校ほどCommon App非対応校に応募しました。Common Appと他のアプリケーションを同時に管理できるよう、エクセルにまとめる工夫をしました!L さんL さん

アメリカの出願のプロセスはどんな感じ?

実は、Common Appはあくまでも出願の入り口です。

もちろん、Common Appだけで出願が完結する大学もありますが、さらに追加のステップを必要とする大学も少なくありません。

そのような場合の一般的な出願の流れは、以下の2つのステップとなっています。

ステップ1:Common Appで基本情報を入力・送信

まず、Common Appで自分の基本情報を入力し、送信します。

次に、Common Appでの出願完了後、各大学からメールが届きます。

このメールには通常、大学独自の出願サイトへのログイン情報が含まれています。記載された期限内に次のステップに進むようにしましょう。

ステップ2:Common Appで必要書類を提出

そして、各大学の専用サイトにログインし、必要書類を提出します。

ここで初めて、成績証明書や推薦状、語学スコアなどの証明書類をアップロードすることができます。

大学によって要求される書類は異なりますので、指示をよく確認することが重要です。

完了すると、そこで初めて出願が「完了」になります。

Common App完了=出願完了ではありません!その後の各大学独自の手続きまでしっかり管理することが重要です。

Common Appでの出願手順を解説!

アメリカの出願は前述した通り、Common Appに登録することから始まります。

以下で、実際にCommon Appで出願する際の手順を詳しく解説していきます!

1. まずはアカウントを作成

まずはCommon Appの公式サイト(https://apply.commonapp.org/createaccount )でアカウントを作成します。登録は無料です。

また、登録するメールアドレスの選択には要注意です。大学からの重要な連絡が届くため、普段よく使用するメールアドレスで登録することをお勧めします。迷惑メールのフォルダも定期的に確認するようにしましょう。

2. My Collegesに大学を追加

アカウントが作成できたら、次は「My Colleges」タブから志望校を追加していきます。この段階では、気になる大学を自由に追加したり削除したりすることができます。

大学を追加すると、その大学に出願するのに必要な書類や追加エッセイの要件なども確認できるようになります。 

例えば、このようにハーバード大学を追加してみます。

すると、締切や関連リンクを見ることができるようになりました!

また、「College Search」というタブには便利な検索機能が用意されています。出願費用の有無やテストスコア提出の要件、地域、締切などで大学を絞り込むことができます。

特に出願費用については、留学生の場合、現地学生より高めに設定されていることもあるため、事前に確認しておくことをお勧めします。 

Common Appで発生する数少ない費用の一つが出願費(Application Fee)です。これは大学ごとに設定されており、一般的に1校あたり30〜80ドル程度です。例えば5校に出願する場合、150〜400ドル程度の費用が必要となります。出願費免除(Fee Waiver)制度もありますが、留学生の場合は適用されるケースが限られているので、確認が必要です。
L さんL さん

3. Common Appを入力

「Common App」タブでは、出願に必要な基本情報を入力していきます。氏名や生年月日といった基本的な個人情報はもちろん、家族情報や学歴なども記入する必要があります。 

基本的には該当するものにチェックを入れたり、入力したりするだけのシンプルな形式です。ただ、回答しなくてはいけない項目が多いので、早めに取り組むことをおすすめします。

一度に全ての情報を入力する必要はありませんので、正確に進めていくようにしましょう

アメリカの大学入試では、学力以外にも様々な要素が総合的に評価されます。家族の学歴や人種、ジェンダーアイデンティティなども考慮される場合がありますが、これらはあくまでも多様性を確保するための一要素です。なので考えすぎず、全ての項目について、正直に記入することが重要です!L さんL さん

アメリカの大学出願に必要な書類と準備を解説!

ここまででCommon Appでの出願の仕方がわかったところで、ここからはアメリカ大学出願の際の主要な必要書類と準備のポイントをご紹介していきます!

アメリカの大学への出願には、成績証明書、推薦書、TOEFLやIELTSなどの英語スコアとSATやACTなどのテストスコアが必要になります。

以下で、これら3つの書類について詳しく解説していきます!

1. 成績証明証

まず、成績証明書は、アメリカの大学出願において最も重要な書類の一つです。

 基本的に、全ての大学が英語での成績証明書の提出を求めています。

そこで、多くの方が「英語の成績証明書をどのように用意すればよいのか」という点で悩むかと思います。

日本の高校に在学中の場合、学校に英文の成績証明書の発行を依頼することになります。

もし学校が英文証明書の発行に対応していない場合は、日本語の成績証明書に英訳を添付する必要があります。

成績証明書の翻訳に関しては、大学ごとに細かい規定があります。例えば、ある大学では、以下のような具体的な指定がありました:

“Records not issued in English must be accompanied by an English translation that is certified by an appropriate school official, official translator, or U.S. embassy or consulate official. Acceptable transcript translations include official school translations, translations by licensed translation services, U.S. embassy translations” (英語で発行されていない記録には、適切な学校関係者、公認の翻訳者、または米国大使館または領事館の職員によって認証された英語翻訳が添付されている必要があります。受け入れ可能な成績証明書の翻訳には、学校の公式翻訳、公認の翻訳サービスによる翻訳、または米国大使館による翻訳が含まれます。)

また、注意が必要なのは、アメリカの高校が4年制であることを反映して、過去4年分の成績の提出を求める大学が稀にあるという点です。

つまり、高校3年間の成績に加えて、中学3年生時の成績も必要になるケースがあります。このため、中学校の成績証明書の準備も考慮に入れておく必要があります。 

筆者は高校の英語科の先生方に相談し、英文の成績証明書を発行していただくことができました。一方で、中学校の成績については、対応できる教員の方がいなかったため、専門の翻訳会社に依頼して日本語の通知表を英訳してもらいました。
L さんL さん

このように、成績証明書の準備には予想以上に時間がかかる場合があります。

特に複数の学校や翻訳会社とのやり取りが必要になることもあるため、出願締切日の少なくとも2〜3ヶ月前には準備を始めることをお勧めします。

また、志望校ごとに具体的にどのような形式の成績証明書が求められているのか、事前によく確認しておくことが重要です。

2. 推薦書

推薦書の提出要件は、Common Appの「My Colleges」タブで確認できます。

大学によって必要な推薦書の数や種類が異なるため、早めの確認が重要です。

流れとしてはまず、Common Appの推薦者登録ページで、推薦者の名前やメールアドレスなどを入力します。

登録が完了すると、Common Appのシステムから自動的に推薦者へメールが送信されます。

このメールには、推薦書を書くためのログイン情報と手順が記載されています。

推薦者は、このメールに記載されたリンクからCommon Appの推薦者用ポータルにアクセスし、オンラインで直接推薦書を作成・提出することができます。

推薦書に関して、最もよく耳にするトラブルは「推薦者が期限内に提出できなかった」というケースです。

推薦書も基本的に英語での作成が求められ、多くの受験生は高校の先生方に依頼することになります。

しかし、英語での推薦書作成は先生方にとっても簡単な作業ではありません。

筆者の経験では、推薦書の依頼から実際の提出まで、1ヶ月以上かかることもありました。先生方のスケジュールによっては、さらに時間が必要になることもあります。
L さんL さん

推薦書は出願書類の中でも特に重要な項目です。推薦者の方に早めの依頼を心がけましょう!

3.テストスコア

アメリカの大学出願では、主に2種類のテストスコアの提出が求められます。

一つは英語力を証明するTOEFLやIELTS、もう一つはアメリカの標準テストであるSATやACTです。

これらのテストスコアの要件は大学によって大きく異なり、留学生の皆さんを悩ませる要因の一つとなっているのではないでしょうか。  

日本の一般的な学校に通っている場合、多くの大学ではTOEFLやIELTSといった英語能力テストのスコアのみを求められます。

しかし、インターナショナルスクールに通っている場合や、IBスコアを持っている場合など、英語で教育を受けた経歴がある学生については、これらの英語テストが免除されることもあります。 

また、アイビーリーグをはじめとする、トップレベルの大学への出願では、現地の学生と同様に、SATやACTのスコア提出を求められることが一般的です。 

SATACTは、アメリカの高校生が大学受験のために受検する標準テストです。

日本国内でも受検は可能ですが、テストの開催日程や受検可能な席数には限りがあります。特に、出願締切に近い時期のテストは席が埋まりやすくなります。

ここで重要なのは、これらのテストスコアは合否を決定する絶対的な基準ではないということです。アメリカの大学では、テストスコアはあくまでも出願書類全体の一部として評価されます。多くの大学が合格者の平均スコアを公開していますが、これはあくまでも参考程度です。 

また、これらのスコアを大学に送る際にも費用が発生するため、注意が必要です。

アメリカの大学の出願まとめ

今回の記事では、アメリカの大学における3つの出願形式、出願プロセス、必要書類と準備のポイント、さらにCommon Appを利用した出願手順まで、徹底解説しました!

ポイントを振り返ると...

  • 出願形式の選択:Regular Decision、Early Action、Early Decisionという3つの出願形式があり、それぞれに特徴がある。特にEarly Decisionは合格後の入学が必須となるため、経済面も含めて慎重な判断が必要。
  • Common Appとは?:Common Appは1100校以上の大学に対応する共通出願プラットフォーム。基本情報を一度入力すれば複数の大学へ転用でき、推薦状の依頼から進捗管理まで一括で行えるため、出願プロセスを大幅に効率化できる。ただし、UCなど一部の大学では独自の出願システムを採用している点に注意が必要。
  • 出願手順と必要書類:アカウント作成から始まり、志望校の追加、基本情報の入力、そして各種書類の提出まで、段階的に進める。特に成績証明書の英訳や推薦状の準備には時間がかかるため、余裕を持った準備が重要。また、Common App完了後も各大学独自の手続きが必要になることがある。

アメリカの大学出願は一見複雑に見えますが、一つ一つのステップを理解して計画的に準備を進めれば、十分に乗り越えられるプロセスです!

アメリカの大学進学を目指すなら、準備は早めに!

アメリカの大学は、実践的な授業や、活発な課外活動などを通して様々なスキルを形成できる反面、情報収集や書類作成、進学準備には時間と手間がかかります。

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