- 2024/12/5
【決定版】オーストラリアの大学の特徴や進学方法ついて徹底解説
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留パス編集部
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【決定版】オーストラリアの大学の特徴や進学方法を徹底解説!
みなさんこんにちは!海外大生ライターのSakuです!
オーストラリアの大学に興味があるけれど、「進学方法がわからない」、「費用やメリット・デメリットについて知りたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
結論からいうと、「メルボルン大学」や「シドニー大学」を筆頭とするオーストラリアの大学は、質の高い教育と多文化的な環境、さらには魅力的な生活環境までもが整っています。一方で、物価の高騰や、ビザ規定など、いくつかのハードルも存在します。
この記事では、そんなオーストらリアの大学の魅力や進学方法、現地での生活、主要なトップ校などについて、初心者でも分かりやすく具体的にご紹介します!
この記事の内容:
- オーストラリアの大学のメリット、デメリット
- オーストラリアの大学に進学する時のポイント
- オーストラリアの大学の費用
- オーストラリアの名門大学を紹介
- オーストラリアの大学への出願プロセス
- まとめ
オーストラリアの大学のメリット
1. 世界トップレベルの大学と教育水準
オーストラリアの大学は、教育水準が非常に高いことで知られています。オーストラリアには公立大学が37校、私立大学が2校あり、ほとんどが大学院プログラムを提供しているほか、AQF(Australia Qualification Framework)という資格レベルの標準化を図る法律のもとで教育水準が厳格に管理され、一定の質が保たれています。
その中でも、オーストラリアには Group of Eight (グループオブ8)と呼ばれる名門大学群があり、QS World University Ranking (QS世界ランキング)においても高順位を獲得しています。
例えば、オーストラリアナンバーワンの「メルボルン大学」は、QS世界ランキング2025において13位、「シドニー大学」は18位を獲得しています。
2. 多くの留学生と多文化環境
現在、オーストラリアにが200以上の多民族的背景を持つ人々が暮らしており、国民の約30%は海外生まれと言われています。
そんな数多くのオーストラリアの大学には、180ヵ国以上の留学生が日々学んでおり、日々新しい発見や出会いいがある事間違いなしです!それぞれの留学生が一つ一つ目標を持ち、共に切磋琢磨しているため、オーストラリアの大学への留学は自分の目的に合わせた学びをより追求できる環境だと言えます。
3. 入試なし!?留学生に優しい大学進学プロセス
オーストラリアをはじめとする海外の大学に進学したいけれど、入試が不安という方は多くいると思います。しかし、オーストラリアの大学は日本の高校の成績証明と、IELTSやTOEFLを含む英語力の証明をもとに、合否の査定を受け取ることが出来ます。(大学や学部によっては追加書類を求められる場合もあります)。
さらに、もし英語力の基準が入学条件に達していない場合でも、オーストラリアの大学にはファウンデーションコースやディプロマコースといったシステムを利用して最終的に大学進学できる選択肢が幅広く用意されています。
ファウンデーションコース、ディプロマコースのどちらも大学進学へのパスウェイとして存在するオプションですが、ファウンデーションコースでは大学進学の前に1年追加で学ぶのに対し、ディプロマコースは大学1年生と同等して扱われ、ディプロマ修了時に成績を満たしていた場合、大学の2年次に直接編入できるという違いがあります。
各オプションの違いを知り、自分に合った進学方法を探してみましょう。
4. 治安の良さと快適な自然環境
オーストラリアの大学進学において、注目した部分がなんといっても治安の良さです。アメリカの様な銃社会ではこと、オーストラリアが多民族国家であるため、国籍関係なく差別が少ないのがポイントです。
もちろん、オーストラリアも海外留学であるため、一定の緊張感は必要ですが、日頃から安全に目を向けていれば、大きな犯罪や事件に巻き込まれる可能性は低いと言えるでしょう。
また、オーストラリアでは日本と比べて自然災がほとんど起きることはないです。地震や、台風、大雪なども頻繁は起こらず、気候も比較的温暖で日本人には快適な環境といえます。一つ考慮するならば、日本と比べて紫紫外線が5倍とも言われており、皮膚がんの発生率が最も高い国とも言われています。そのため、日常的にスキンケアを行うことをおすすめします。
5. 日本との時差が2時間以内!
オーストラリアの各都市は、いずれも日本との時差が2時間以内です。
留学中において、体調面はもちろん、日本にいる家族や富立ちとスムーズに連絡が取れるのはとても大きな魅力だと思います。
オーストラリアの大学の気になるデメリット
1. 生活費や物価が高い!特に都市部では注意
オーストラリアは人口が少なく、市場競争が少ないことから、日本と比較すると物価がとても高い傾向にあります。例えば、外食に必要な料金は日本の1.5倍ほどで、シドニーやメルボルンをはじめとする都市部では、住宅の家賃がとても高騰しています。
しかし、物価が高い分、給与が高いという側面もあります。オーストラリアの最低賃金は時給24.10豪ドル(約2,514円)と、英語圏の国の中でもトップクラスに高いです。オーストラリアでは学生ビザでアルバイトも可能なので、時間に余裕がある場合はアルバイトで生活費を補うことも可能です。
2. ビザ規定が厳しい
オーストラリアはビザの規定が厳しい国として知られています。
オーストラリアの大学へ留学の際は、学生にビザの取得が必須ですが、オーストラリアに学生ビザで滞在するにあたって、一定の出席率と成績をキープしなければなりません。
オーストラリア政府が提示する一定の成績を下回っていた場合、その時点で学生ビザが停止される可能性があり、オーストラリアでの滞在が不可能になってしまいます。
また、就労許可に関して、2週間で48時間以内との規定があり、この労働時間を超えてアルバイトをした場合でも、学生ビザが停止されてしまいます。基本的に、大学の授業に毎日きちんと出席していれば問題はないため、過度な心配をする必要はありません。
3. 一般教養がないのは一長一短
オーストラリアの大学は、3年制という理由から、一般教養は学ばずに、大学1年生から専門的な知識や技術を学び始めます。このシステムは、専門知識をいち早く深めたい学生にとっては非常に魅力的ですが、幅広い知識を学ぶという観点ではデメリットになってしまいます。特に、まだ進路や専攻が明確でない学生にとっては、オーストラリアの大学システムは選択肢を狭めてしまう可能性があります。
一年目から専門的なことを学ぶとなると困難が予想されるため、学部や大学のレベルによっては、ファウンデーションやディプロマコースの受講を入学前の必須要件としている場合もあります。
オーストラリアの大学の授業・カリキュラムの特徴
オーストラリアの大学は、学士課程が3年間という短期間であるため、1年目から専門性の高い内容に集中して学べる環境が整っています。すでに進路がはっきりしている学生にとっては、専門分野をいち早く深掘りできる点が大きな魅力です。
授業スタイルは多様で、基本的には大人数で行われるレクチャー(講義形式)と、少人数でのチュートリアル(ディスカッションやゼミ形式)が組み合わされています。このミックススタイルにより、知識のインプットとアウトプットの両方をバランス良く行えるよう設計されています。日本の大学では基本的には一方的に講義を聞く授業のみの場合が多いですが、オーストラリアの場合、ディスカッションベースの授業が多い分、教授との接点も作りやすいのがポイントです。
オーストラリアの大学の費用
オーストラリアの大学に留学する際、学費と生活費の両方を考慮する必要があります。一般的に、1年間にかかる合計費用はシドニーやメルボルンなどの大都市で480万円〜、その他の都市で380万円〜程度です。このように学費や生活費は大学や地域によって異なりますが、以下に詳しくまとめます。
学費の相場
オーストラリアの大学の学費は進学ルートによって異なります。
例えば、直接入学やファウンデーションを経由して大学に進学する場合、学費は年間でAUD25,000〜(約225万円〜)が目安になり、この2つの進学ルートに学費の大きな違いはありません。
一方でディプロマを経由して大学2年次に編入する場合、教育機関によって大きく異なりますが、学費は年間AUD9,000~25,000(約81〜225万円)ほどが目安になり、上2つより安い形になっています。
生活費
オーストラリアで一か月生活した場合にかかる費用は、日本円で約15万円程です。
生活スタイルや滞在する都市によってかかる生活は異なりますが、主要都市の中で最もリーズナブルといわれているのがケアンズ、最も高いと言われているのがシドニーです。しかし、オーストラリア留学においてどの都市でも共通することは生活費の中で、一番割合を占めるのが家賃だということです。
例えば、1LDKの家に住むとした場合、大体ひと月2,400ドル(約180,000円)以上してしまいます。そのためホームステイやルームシェアで過ごす留学生も多くいます。
ホームステイの場合、平日2食(朝・夕)、土日3食つき、光熱費込で月約9万円~10万円程度が相場です。ご飯が含まれているため食費はかかりませんが、郊外に家があることが多いため、交通費が高くなる傾向があります。
シェアハウスやシェアルームの場合、エリアやシェアする人数などによって家賃が大きく異なります。例えば、シドニーの市内で1人部屋を選んだ場合、家賃・光熱費で月約9万円〜12万円程度かかります。2〜4人部屋のルームシェアを選んだ場合、市内でも月約6万〜8万円程度に抑えることができるでしょう。
費用負担を軽減する方法
オーストラリアの大学はやはり高額な費用がネックになる人は多いかと思います。そんな方は、奨学金の活用を検討してみましょう。柳井正財団や笹川平和財団、JASSOをはじめ、日本の高校生でも申請可能な給付型奨学金が数多くあります。Tazaki財団などの支援を利用して高校生から奨学金を使った留学するケースも増えています。
また、オーストラリアで学生ビザを取得すると、2週間当たり48時間までアルバイトが可能になります。物価が高い分、時給も24.10豪ドル(約2,514円)と高額なことが多いです。生活費の一部を補う手段として検討できます。
オーストラリアの名門大学をご紹介!
世界でも有名なオーストラリアの名門大学をご紹介します!
QS World University Ranking(QS世界大学ランキング)
イギリスの大学評価機構のクアクレリ・シモンズが毎年9月に公表している世界大学ランキング『QS World University Ranking(QS世界大学ランキング)』において、トップ100を獲得したオーストラリアの大学を紹介します。大学名をクリックすると、各大学の詳細を見ることができます。是非大学選びの参考にしてみてください:
QS世界ランキング | 大学名 |
13位 | |
18位 | |
19位 | |
30位 | |
37位 | |
40位 | |
77位 | 西オーストラリア大学 |
82位 | |
88位 |
オーストラリアの名門大学群Group of 8とは?
日本で有名な大学軍といえば、MARCHや関関同立などがありますよね。オーストラリアでも大学群がいくつか存在する中で、最も有名なのがGroup of 8 (G8)です。Groiup of 8はオーストラリア国内で特に優秀な大学8校を指すもので、以下の条件に当てはまる大学が対象となっています。
- 世界ランキングの上位に常にランクインしている
- 医療や科学技術の分野に強みを持っている
- ノーベル賞受賞者や各界の著名人を輩出している
- 研究の99%は世界水準以上
- 毎年約65億ドルを研究に費やしている
実際にQS世界ランキングでご紹介した9校のうち、8校がこのGroup of 8に選出されている大学です。
オーストラリアの大学への出願プロセス
日本の高校からの進学
日本の一般的な高校教育からオーストラリアの大学に進学する場合、特例を除き、殆どの場合でファウンデーションコースという1年間の大学準備課程を踏まなければいけません。
このコースでは、オーストラリアの大学で求められる学術的な基礎知識、アカデミックスキル、そして英語力を身につけることが目的です。ファウンデーションコースを経由した入学だと、大学に直接入学する英語力に達していない場合でも、低い英語力で合格することが出来ます。
また、ファウンデーションコースの他にも、「ディプロマ」というコースを受講すると、2年目からの編入で合計3年間での卒業が可能です。その分、ディプロマの方がファウンデーションより高い入学条件を提示していることがほとんどなので、自分に合った進学方法を探してみてください。
これらコースは日本の大学からの編入を考えてらっしゃる方、高専等の専門学校を卒業された方にはぴったりのコースになります。
ファウンデーションやディプロマのコースに出願する場合には、主にオーストラリア留学エージェントを介して行う場合がほとんどです。進学に当たって一般的には入試がなく、日本の高校より進学する場合の必要とされる資料は高校の成績証明書・卒業証明書、英語力を証明するスコア(IELTS、TOEFLなど)の3つになります。
ただ、出願方法や必要な書類などは大学によって異なる場合があるので、大学のコースのページに明記されている出願方法を入念にチェックしましょう。
インター校・海外の高校などからの進学
オーストラリアの現地校やインター校などの出身で、IB(国際バカロレア)などの高校卒業資格を取得済み・取得予定の学生は、直接大学のコースに出願、進学することができます。この場合、高校卒業後最短3年での学位取得が可能になります。
出願方法は日本の高校からの出願と同様に、留学エージェントを通す手法が原則になります。提出する書類も同じで、高校の成績証明書・卒業証明書、英語力を証明するスコア(IELTS、TOEFLなど)の3つで出願することが可能です。
基本的に殆どのオーストラリアの大学においては、入試や面接などのプロセスはないので、エージェントを通して出願をしたら、合格通知が来るまでは追加のプロセスは必要ありません。しかし、大学によっては入試などを行う場合もあるので、必ず大学選びの段階で、それぞれの入試プロセスを確認するようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、オーストラリアの大学の特徴や進学方法、費用、名門大学の紹介まで、留学に必要な情報を網羅的に解説しました。
ポイントを振り返ると…
- オーストラリアの大学の魅力:オーストラリアの大学は、世界トップクラスの教育と研究環境を提供し、多様な学生に門戸を開いています。3年制の学士課程やなど、効率的に学位を取得できるカリキュラムは、早期にキャリアを築きたい方にとって理想的な選択肢です。また、奨学金制度や充実したサポート体制、さらには直接入学以外のパスウェイ制(ファウンデーションやディプロマ)など、オーストラリア独自の魅力が詰まっています。
- 進学方法と準備のポイント:ファウンデーションコースやイディプロマを経て進学する方法や、エージェントを活用した出願手続きについて詳しく解説しました。
- 費用や奨学金情報:生活費や学費が高額になる点に注意。学費や生活費の相場と、それを軽減するための奨学金制度やアルバイトの活用方法についても触れました。
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