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海外大学の基礎情報
2024/12/10

【徹底解説】イギリスのファンデーションコースとは?日本の高校からイギリスの大学への裏道を紹介!

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Ryota

この記事を書いたライター

Ryota

英・キングス・カレッジ・ロンドンにて国際関係学を専攻。日本の高校から、大学付属のファウンデーションコースを経て、KCLに進学した経験を持つ。

みなさんこんにちは!留学情報をお届けする海外大生ライターのRyotaです。

「イギリスの大学に進学したいけど、直接入学するのが難しいと聞いた…」
「ファウンデーションコースってどういう仕組み?」と悩んでいませんか?

ファウンデーションコースとは、大学やカレッジにおいて開講されている約1年間のコースで、大学の授業レベルについていける英語力や学習スキルを身につけるためのコースです。
このコースを通じて、毎年多くの日本人学生が憧れのイギリス大学に進学しています!

この記事では、イギリスのファウンデーションコースの内容、種類、日本の高校からの進学方法や必要な条件、さらにファウンデーションコースから大学進学する際の重要なポイントを網羅的に紹介しています。イギリスの大学に興味がある人や大学に進学したいと思っている方は、ぜひ最後まで読みすすめてくださいね!
Ryota さんRyota さん

この記事でわかること:

  • イギリスのファウンデーションコースとは何か
  • ファウンデーションコースの種類や選び方
  • 日本の高校からファウンデーションコースへの進学方法や必要書類
  • ファウンデーションコースからイギリス大学への進学のポイントを現役海外大生が解説!

イギリスのファウンデーションコースとは?英語力低くても進学できる!?

なぜファウンデーションコースを受けるの?

ファウンデーションコースとは、日本の高校を卒業した学生がイギリスの大学に進学するための準備プログラムのことです。

日本とイギリスでは教育システムに違いがあり、日本の高校の卒業資格だけでは進学が難しいことがあります。その理由は、イギリスの高校卒業資格(A-Level)が、日本やアメリカの大学1~2年次の一般教養課程に相当する内容をカバーしているからです。それ故、イギリスの大学は3年間の課程が基本、入学後すぐに専攻分野に集中して学び始めます。

一方、日本やアメリカなどの高校を卒業した学生は、A Levelの卒業資格がないため、イギリスの大学で必要とされる基礎学力や学術スキルを身につける、ファウンデーションコースの受講が求められるのです

このコースは、イギリスの大学進学に必要な学力とスキルを身につけるための1年間のプログラムです。学生は、専攻分野に応じた専門科目(例:ビジネス、科学、社会科学など)や、アカデミックスキル(リサーチやエッセイの書き方、プレゼンテーションスキルなど)、さらには英語力を強化する授業を受けます。

英語力に自信がなくても大丈夫!

ファウンデーションコースの魅力は、英語力に応じたサポートが充実している点です。例えば、IELTSスコアが5.0からでも受け入れているコースが多数あります。このスコアを持つ学生が、学びながら自然に英語力を向上させ、大学進学を果たしている事例も数多くあります。

また、一部のファウンデーションコースでは、修了後にその大学への進学が保証される場合もあります。たとえば、キングス・カレッジ・ロンドンの付属コースでは、大学進学に必要な成績を収めればスムーズに学士課程へ進めます。

このように、ファウンデーションコースは日本からイギリスの大学進学を目指す学生にとって、非常に魅力的な選択肢となっています!Ryota さんRyota さん

イギリスのファウンデーションコースの内容を解説!

ファウンデーションコースがどのようなものかが分かったところで、次に具体的なコース内容をご紹介します!

以下では、ファウンデーションコースに含まれる主な科目や学習内容を詳しく解説していきます。

1. 学習内容

ファウンデーションコースでは、専攻分野に合わせた学科や一般的な学術スキルの科目が提供されます。

例えば、ビジネス、エンジニアリング、アート、人文科学などの専攻ごとに異なる科目が用意されており、それぞれの分野で大学に入学後必要となる基礎知識が学べるようになっています。

また、学術論文の書き方、リサーチ方法、クリティカル・シンキングといった現地学生と同じレベルになるためのアカデミックスキルのトレーニングも含まれており、これにより学術的な内容を理解し、自分の考えを的確に表現できる力を養います。

2. 英語力の向上

イギリスの大学で求められる英語力は、一般的な英会話とは異なるアカデミックな表現力や理解力が含まれます。

そのため、ファウンデーションコースでは英語の授業も多く取り入れられており、大学の講義や課題に対応できる語彙力、リスニング力、リーディング力、ライティング力が強化されます。

授業を通して、専門分野に特化した用語や表現も学べるため、進学後の学びがスムーズになります。

現地で学ぶことによって、英語『を』学ぶだけでなく、英語『で』学べる環境が整っているのは魅力的ですよね!Ryota さんRyota さん

3. コースの期間と進行

ファウンデーションコースの期間は通常1年間ですが、入学時期や進行ペースに応じて半年のプログラムや1年半のプログラムもあります。

1年間のコースの場合、通常は3学期に分かれており、最初の学期では基本的なスキルや知識を身につけ、次の学期で専門的な内容に移り、最終学期には大学進学に向けた準備が中心となります。

4. 成績評価と進学条件

ファウンデーションコースでは、レポートやエッセイの提出、口頭発表、試験などで成績が評価されます(学校によって評価方法は変わります)。

大学進学のためには、ファウンデーションコースでの成績が一定の基準を満たしている必要があり、特に志望校の入学条件に応じた成績を目指すことが求められます。

コースによっては、成績が基準に達していれば志望大学への進学が保証される制度もあります。

このように、ファウンデーションコースは単なる予備課程ではなく、イギリスの大学での学びに備えた充実したカリキュラムが組まれています。

学生はこのコースを通じて、アカデミックなスキルや専門知識をしっかりと身につけ、自信を持ってイギリスの大学に進学することができます。

ファンデーションコースにはどんな種類があるの?プログラムの選び方

イギリスのファウンデーションコースには、大学付属のコース独立系のコースがあります。どちらを選ぶかは進学希望の大学や専攻に応じて慎重に検討する必要があります。

ここでは、各コースの特徴と選び方のポイントを詳しく解説します。

1. 大学付属と独立系のファウンデーションコースの違い

まず、大学付属のファウンデーションコースとは、特定の大学が運営するコースで、大学内での学びやキャンパスライフに触れることができます。

通常、付属のコースを修了し、一定の成績基準を満たせば、その大学への進学がほぼ保証されるため、第一志望の大学がある場合に有利です。

また、大学付属のコースでは、その大学特有の教育方針や学習スタイルに慣れる機会が得られ、大学生活へのスムーズな移行が期待できます。例としては、UCLキングス・カレッジ・ロンドンなどの付属コースがあります。

一方、独立系のファウンデーションコースとは、複数の大学と提携し、幅広い進学先の選択肢を提供している機関が運営するコースです。

提携大学の数が多いため、特定の大学に絞らず、複数の大学を検討したい場合に適しています。

独立系コースの卒業生は、コース提携先や学業成績によって進学先が決まるため、学業成績が優れれば名門大学に進学できる可能性もあります。

例としては、INTO系のファウンデーションコースがあります。こちらのコースはマンチェスター大学ダラム大学などへの進学ができるコースです。

2. 専門分野とコース内容の確認

ファウンデーションコースには、ビジネス、エンジニアリング、アート&デザイン、科学など、専攻ごとに異なるコースが用意されています。

自分が進学を希望する分野や専攻がはっきりしている場合は、その分野に特化したカリキュラムを提供するコースを選ぶと良いでしょう。

また、独立系のファウンデーションコースを選ぶ場合は進学先の大学で必要とされる基礎知識がしっかり身につく内容か、カリキュラムや授業内容を確認することが大切です。

3. 大学進学の保証と進学条件の確認

ファウンデーションコースの中には、一定の成績基準を満たせば進学が保証されるものや、特定の大学への入学優先権があるものもあります。

この進学保証が自分の志望校に対してどう適用されるか、各コースの進学条件をしっかり確認しましょう。

特に志望校が具体的に決まっている場合、大学付属のファウンデーションコースに進むことになると思いますが念のためしっかりとチェックしましょう。Ryota さんRyota さん

4. 進学実績や評判の確認

ファウンデーションコースの進学実績や卒業生の評判も選択の際の参考になります。

実際にどの大学に進学した学生がいるのか、その進学先での実績はどうかを調べることで、そのコースが自分の目指す進路に対して効果的かどうかを判断しやすくなります。

また、卒業生や在学生からの口コミや評価もできる限りチェックするようにしましょう。

関連記事:留学体験談 - キングス・カレッジ・ロンドン

5. 費用とロケーション

ファウンデーションコースの費用や立地も、選択において考慮すべきポイントです。

大学付属か独立系か、またコース内容やサポート体制によっても費用が異なるため、自分の予算に合ったものを選ぶことが重要です。

また、都市部にあるコースは文化的な体験や利便性が高い一方で、地方のコースは生活費が安く、集中して学習に取り組みやすいというメリットもあります。

大学付属のファウンデーションコースであっても、ロケーションがメインキャンパスと離れているパターンもありがちです。例えば、ダラム大学のファウンデーションコースはダラムの街から40分ほど車で離れた場所にあるキャンパスで行われます。「実際進学してみたら、想像していた環境と違った…」みたいなことがないようにリサーチは入念にしましょう。Ryota さんRyota さん

イギリスのファウンデーションコースに日本の高校から進学する方法

実は、日本の高校からイギリスのファウンデーションコースに進学する方法は、大学付属のコースと独立系のコースによって少し異なっています。

以下で、それぞれの方法について詳しくご紹介します。

1. 大学付属のファウンデーションコースに進学する方法

大学付属のファウンデーションコースに進学する場合、基本的にイギリスの大学への出願手続きプラットフォームである「UCAS」を通じて出願を行います。

UCASは、イギリス国内の大学への出願を一元管理するシステムで、ファウンデーションコースもこのプラットフォームを使用して申し込むことができます。

まず、UCASの公式サイトに登録し、進学希望の大学とコースを選びます。その後、日本の高校の成績証明書や英語能力を証明するIELTSスコアなど、必要な書類を提出します。また、出願にはパーソナルステートメント(志望動機や将来の目標などを述べたエッセイ)が求められます。出願後は、各大学からの返答を待ちます。

大学によっては、ファウンデーションコースを修了した後、進学が保証される場合もあります。

出願期限や条件は大学ごとに異なるため、早めに準備を整え、十分に確認してから出願することが重要です。

UCASの具体的な出願方法に関しては、まとめた記事があるのでぜひご覧ください。

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2. 独立系のファウンデーションコースに進学する方法

独立系のファウンデーションコースに進学する場合、出願は各教育機関の公式サイトを通じて直接行います。

これらのコースは大学付属のものとは異なり、独立した教育機関が提供しており、大学ごとの出願手続きは関係ありません。

進学したい教育機関のウェブサイトで、ファウンデーションコースの詳細情報を確認し、出願のために必要な書類(成績証明書や英語力を証明するIELTSスコアなど)を整えます。

また、独立系コースの場合、面接や追加試験を課す場合があるため、事前に確認しておくことが重要です。

出願の締め切りや必要書類は、各機関によって異なるので、早めに情報を集めて出願準備を整えましょう。

独立系のファウンデーションコースを修了後、提携大学に進学できる場合もありますが、その保証内容や条件は大学付属のコースに比べて異なる場合が多いので注意が必要です。

イギリスのファウンデーションコースに日本の高校から進学する際に必要なもの

日本の高校からイギリスのファウンデーションコースに進学するためには、いくつかの条件を満たし、必要な書類や手続きを行う必要があります。

特に、イギリスのTOPランキングに乗るような大学の付属ファウンデーションコースに進学を希望する場合、入学基準が高くなるため、しっかりと準備を整えておくことが重要です。

以下では、一般的にファウンデーションコースの出願に必要なものや条件について詳しく解説します。

1. 高校の成績証明書と卒業証明書

ファウンデーションコースに出願する際、日本の高校での成績証明書(Transcript)と卒業証明書が求められます。

成績証明書には、英語・数学・理科などの主要科目の成績が記載されており、成績はコースの選考基準において重要な要素です。

通常、高校卒業が進学の最低条件となるため、卒業証明書が必要です。なお、場合によっては、書類の英訳や公式な翻訳が必要になることもあります。

2. 英語力を証明するスコア(IELTS、TOEFLなど)

英語で授業を受けるためには、一定の英語力が求められます。

ファウンデーションコースによっては、出願時にIELTSやTOEFLといった英語力試験のスコア提出が必要です。

一般的にはIELTS 5.0~6.0程度が目安とされていますが、コースや専攻によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

ファウンデーションコースによっては、コース内での英語授業を提供している場合もあるため、英語力に自信がない場合でも相談してみると良いでしょう。

3. 志望動機書(パーソナル・ステートメント)

志望動機書(パーソナル・ステートメント)は、自分の学びたい意欲や将来の目標を伝えるためのエッセイです。長さは英語で400字〜600字ほどなので、短いです。

ファウンデーションコースに進学する目的イギリスで学びたい理由将来のキャリア目標などを具体的に述べることが求められます。

この書類は自己アピールの重要な手段であり、自分がそのコースに適していることを示す機会でもあります。

自分の過去の経歴なども合わせながら具体的に記述すると、より説得力のある志望動機書になります。

4. 推薦状

推薦状は、出願者の学力や性格、学びへの姿勢について第三者が評価した書類です。信頼性を高め、ファウンデーションコースの担当者に出願者の強みや適性を伝えるための重要な書類です。

通常、高校の教師や指導者が作成し、学業面や人間性についての評価が記載されます。日本の高校の場合、英語を書ける教師が少ない分、推薦状を集めるのに苦労する学生が多いです。


以上が一般的に必要とされる書類ですが、上記でも説明した通り、各大学の出願条件や必要資料は異なります。大学によっては、追加の書類や条件がある場合もありますので、出願前に必ず詳細なリサーチを行い、出願要項を確認することをおすすめします!
Ryota さんRyota さん

イギリスのファウンデーションコースから大学に進学するためには成績が命!

ファウンデーションコース中の成績は、志望大学への進学を決定する上で非常に重要です。

多くの大学が、ファウンデーションコースでの成績を進学条件としているため、コース中にしっかりと学び、高い成績を収めることが直接的に進学に影響します。

しかし単に大学進学のためのステップではなく、イギリスの大学生活にスムーズに適応し、学問的に成功するための土台作りとしても、ファウンデーションコースは非常に重要です。

ファンデーションコースに入った後もしっかりと勉強を行うことで余裕を持って正規の学士過程に進むことができます。

イギリスのファウンデーションコースまとめ

今回の記事では、イギリスのファウンデーションコースの内容、種類、日本の高校からの進学方法や必要な条件、さらにファウンデーションコースから大学進学する際の重要なポイントまで一挙にご紹介しました。

ポイントを振り返ると…

  • ファウンデーションコースとは?:日本の高校を卒業した学生が、イギリスの大学に進学するための準備プログラム。学術スキルや英語力、専攻分野の基礎知識を身につけられる1年間のコースです。
  • コースの種類:大学付属型と独立型の2種類があり、それぞれに進学先やサポート体制が異なる特長があります。
  • 日本からの進学方法と必要書類:UCASを通じた出願や直接出願の手順、必要な成績証明書、英語スコア(IELTSなど)について解説しました。
  • 大学進学成功の秘訣:ファウンデーションコースで高い成績を収めることが、志望大学への進学を実現する鍵です。

イギリス大学進学を目指すなら、準備は早めに!

ファウンデーションコースは、日本とイギリスの教育システムの違いを埋める架け橋です。イギリスの大学に進学するためには、英語力や学術スキル、そして専攻分野に必要な基礎知識が不可欠です。この1年間のプログラムを活用することで、大学生活をスムーズに始められる基盤を築くことができます。

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