米・バックネル大学の留学体験談:多様な学びと経験を求めて、Bucknellでのリアルな留学生活
アメリカの名門リベラルアーツ大学として知られるBucknell University。その広大なキャンパスと、少人数制のクラスが提供する質の高い教育は、多くの学生にとって理想の学びの場となっています。今回は、日本からBucknellに進学し、現在充実した大学生活を送っているYukiさんに、彼の留学経験やリベラルアーツカレッジの魅力についてお話を伺いました。
- 2024/10/18
- 2024/11/4
Yukiさん
Bucknell Univeristy
専攻: コンピューター・サイエンス(BA Computer Science)
- #正規留学生
- #2021年入学
- #理系
- #アメリカ
バックネル大学入学前のYukiさんの経歴について教えてください。
幼少期は、台湾、上海、カナダなどで生活していましたが、日本の高校に進学しました。高校在学中、1年間カナダに交換留学をしました。小さい頃から海外への接点はあったので、留学は自然と志していました。
高校3年生の時に早稲田大学とBucknell Universityの両方に出願し、2020年に早稲田に入学しました。半年間通った後、休学してスタートアップで1年間のインターンを経験。その後、2021年夏にバックネルに入学しました。
Yukiさんはなぜアメリカ・バックネル大学を進学先として選ばれたのですか?
僕はまずリベラルアーツの大学に絞って進学先を選びました。私立の大学は留学生に奨学金を支給してくれるところが多いし、幅広い分野で学びたいと思っていたので、学問の選択肢が広いリベラルアーツの環境が自分に合っていると感じたんです。バックネルには特に魅力を感じていて、少人数制のクラスで教授との距離が近いこと、そして教育学に興味があったのでそのプログラムが提供されていることも志望理由の一つでした。最終的には、コンピューターサイエンスに進んだんですけどね(笑)。
バックネル大学に出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。
僕は日本からバックネルに直接出願しました。Common Appを使い、エッセイでは『困難にどう立ち向かい、乗り越えたか』というテーマついて書きました。また、SATとIELTSのスコアを提出し、高校時代のインターンシップやアート系プロジェクトをポートフォリオに含めてアピールしました。
エッセイを書くためには自己分析が欠かせませんでした。これまでの経験を振り返り、価値観を掘り下げる作業を何度も繰り返し、行き詰まった際はネットの自己分析ワークシートを活用。書き直しも多く、最終的に提出したのは、頭にふと浮かんだアイデアをもとに一晩で書き上げたエッセイでした
バックネル大学の特色について教えてください:
バックネルの魅力は、リベラルアーツの良さを活かしつつ、総合大学の要素も持ち合わせているところです。一般的なリベラルアーツ教育では、幅広い教養教育が中心ですが、BucknellにはCollege of Arts and Science、Engineering College、Management Schoolの3つの学部があり、それぞれ専門性の高いカリキュラムが用意されています。理系のプログラムやファイナンスといった経済系の授業も豊富なので、幅広く学びたい人にぴったりです。
また、キャンパスは美しい自然に囲まれたルイスバーグにあり、こじんまりとした環境が学生同士の交流を深めてくれます。少人数制のクラスが特徴で、教授との距離が近いのも魅力です。クラスサイズは5〜20人程度なので、質の高い教育を受けることができ、しっかりとサポートしてもらえる環境が整っています。
実際にバックネル大学に行ってみて良かったと感じる点を教えてください。
実際にバックネルに通ってみて、一番良かったと感じるのは、リベラルアーツ教育でありながらも総合大学の要素をしっかり持っていることです。幅広い分野を学べるだけでなく、理系や経済系の専門的な学びも充実しているので、興味のあることをどんどん追求できる環境が整っています。
また、アルムナイのコネクションがとても強いのもバックネルの魅力です。大学のカルチャーとして、卒業生同士、そして卒業生と在学生の繋がりがとても深く、就職活動の際には社会人の先輩が積極的にサポートしてくれる環境があります。ネットワーキングイベントやキャリアサポートが充実しているので、安心してキャリアを考えることができました。
それから、リサーチの機会が豊富なのも期待以上に良かった点です。院生がいない分、学部生が実際にハンズオンでリサーチを行える環境があり、インターンシップや研究プロジェクトを通じて実践的な経験を積むことができます。自然豊かでこじんまりとした環境の中で、のびのびと勉強に専念できるのも、勉強に集中したい人にとっては理想的だと思います。
逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?
バックネルに通っていて感じたデメリットの一つは、学生のデモグラフィックがあまり多様ではないことです。実感として、学生の大部分が白人で、国際色がそれほど豊かではない印象を受けました。インターナショナル・スチューデントも1学年に70人程度しかいないので、マイノリティーとして少し孤独に感じることがあるかもしれません。
また、私立の大学なので、国内生も留学生も学費は一律で、全体的にアメリカの裕福な家庭で育った学生が多い印象です。学費を全額支払っている学生も多く、キャンパス全体に少しハイソな雰囲気があると感じることもあります。このような環境が合う人もいれば、少し窮屈に感じる人もいるかもしれません。
とはいえ、この点が魅力に感じる人もいるでしょうし、良い面も悪い面も含めて、実際に自分に合うかどうか考えてみるのが大事だと思います。
大学外での生活環境はいかがですか?
Bucknellでの生活は、4年間ずっと寮で過ごしています。寮生活のおかげで、友達ともすぐに仲良くなれて、まるで家族のように過ごすことができました。寮での生活は、学業だけでなくプライベートでも深い交流ができるので、大学生活の大きな魅力の一つです。
Bucknellがあるルイスバーグは、いわゆる学生街で、どこに行っても学生ばかり。学生が経済を回しているような街で、学生にとってはすごく居心地の良い場所です。街の中にはバーが2つあって、友達と集まってリラックスした時間を過ごすのにもぴったりです。
休日は、クライミングやハイキングなどのアウトドア系のクラブのアクティビティに参加することが多いです。自然が豊かでリラックスできる環境なので、リフレッシュしながら身体を動かせるのが気に入っています。
在学中に印象に残ってるイベントはありますか?
バックネルで特に印象に残っているのは、毎週末に学生クラブが主催するイベントです。International Fairなど、多様な文化を紹介するイベントがあり、異なるバックグラウンドを持つ学生たちと交流する良い機会になっています。こうしたイベントに参加すると、学業以外の視点でも学びが広がるし、楽しい時間を過ごせるのが魅力です。
また、バックネルはアルムナイのネットワークが強く、そのおかげで卒業生の起業家や業界のプロフェッショナルがゲストスピーカーとして大学に訪れることが多いです。実際にビジネスの最前線で活躍している人たちの話を直接聞ける機会が豊富で、自分の将来を考える上で大きな刺激になりました。こうした繋がりが、Bucknellならではの特徴だと感じています。
大学での日本人コミュニティについて教えてください。
全学年で日本人は僕を含めて3人しかいません。少ないですよね。
最後に、これから留学を志す中高生の方々にメッセージ・アドバイスをお願いします!
海外進学に向いているのは、学びを楽しみ、責任感があり、目標に向かって努力し続けることができる人だと思います。海外の大学では、膨大な課題に取り組む必要があり、新しい知識を楽しむ姿勢が不可欠です。また、寮生活や授業でも責任感を持ち、周りと良い関係を築くことが大切です。目標に向けてあきらめずに努力し続ける力も必要ですが、同時に息抜きできる趣味を持つことも重要です。新しいクラブ活動や趣味に挑戦するオープンマインドで、自分を成長させるチャンスを楽しんでください!