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留学体験談

ESSEC Business School

エセックビジネススクール

仏・ESSEC Business School(エセック)の留学体験談:フランスのビジネススクールで学ぶ

ESSEC Business Schoolはヨーロッパでもトップクラスのビジネススクールとして知られ、グローバルな人材を育てることをモットーとしています。今回は、このビジネススクールでBBA(学士課程)に在学中のNikiさんに、彼女が感じたESSECの魅力や学生生活のリアルな体験について伺いました。Nikiさんの視点から見える、フランスのビジネススクールの魅力に迫ります。

2024/11/2
2024/11/4
Niki

Nikiさん

ESSEC Business School

専攻: BBA

  • #正規留学生
  • #フランス

まずはNikiさんが所属されているESSECのBBAプログラムについて教えてください。

ESSEC Business Schoolのプログラムは、一般的な大学とは異なり、ビジネススクールならではの特色が強く現れています。高校卒業時に入学する場合、ESSECではBBA(Bachelor of Business Administration)プログラムのみが選択肢となり、ビジネスに関わる幅広い分野を基礎から学べる構成です。

私が所属するBBAプログラムでは、1年生と2年生の間は共通のコース(Common Courses)を受講します。この期間にビジネスの基本をしっかりと身につけ、3年生以降は自分の興味に応じて受けたい科目を自由に選べるようになっています。

さらに、フランスの教育システムには“Prepa(プレパ)”と呼ばれる準備学校も存在します。ESSECに直接入学する学生のほかにも、まずはこの2年間の準備学校で集中的に学習をし、その後“Grandes Ecoles”と呼ばれるプログラムで3年間の専門課程(大学院レベル)を受講する学生もいます。こちらは大学院レベルでより専門性の高い分野に取り組むコースとなり、学びたい専門科目を自分で選ぶことができるのも特徴です。

ESSEC入学前のNikiさんの経歴を教えてください。

私はフランス生まれで、小学校2年生まではフランスの現地校に通っていました。でも、小学校3年生の時に家族と一緒にシンガポールに移住して、そこから現地のフランス人学校に通い続けました。中学2年から3年の時だけは、日本にあるフランス人学校に通いましたが、その後またシンガポールに戻り、高校もそこで卒業しました。シンガポールに住んでいる間は、日本の補修校にも通っていたので、日本語もキープしていました。

Nikiさんはなぜフランス・ESSECを進学先として選ばれたのですか?

最初は、大学で何を専門にするか決めきれていなかったんです。その点、ビジネススクールであれば、ビジネスに関わる幅広い分野を基礎から学べるので、入学してから自分の興味のある分野を見つけて極めていけるかなと思い、ESSECを選びました。

ESSECはフランス国内でもトップクラスのビジネススクールで、グローバルな人材を育てることをモットーにしています。言語のコースも充実していて、ビジネスだけでなく法学、国際学、言語などさまざまな分野に触れることができるのも魅力でした。ビジネスの知識は汎用性が高く、キャリアの選択肢も広がるので、将来的にも多方面で活かせると感じています。

ESSECに出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。

フランスの学校は基本的にエスカレーター式で進学するので、私にとってはESSECへの出願が初めての大学受験でした。高校ではセザムという学力テストがありましたが、コロナの影響で全てがオンラインに変わり、面接もなくなってしまいました。そのため、出願は主にCV(経歴書)ベースで行いました。CVには課外活動やインターンの経験を盛り込みました。私は英語、フランス語、日本語、中国語を話せるので、言語スキルもアピールポイントになったと思います。

私はフランス人枠で出願しましたが、一般的な留学生には別の出願プロセスがあります。ESSECのウェブサイトにそのプロセスも詳しく書かれているので、留学生の方はそちらを確認するのがおすすめです。

ESSECの校風について教えてください:

ESSECは、グローバルな人材を育てることをモットーとしているので、学生も多様なバックグラウンドを持つ人が多く、いろんな価値観が自然と交わっています。周りには真面目に勉強に打ち込む学生もいれば、パーティが好きで社交的な学生もいて、校風としてはリベラルな雰囲気が強いです。

助け合いの文化も根付いていて、例えばテスト勉強や課題を一緒にやったり、お互いにサポートし合う姿がよく見られます。1年生で入学すると、上級生がメンターとしてサポートしてくれるので、安心して学生生活をスタートできるのもESSECの良いところですね。ただ、最初のうちは顔見知りは多くても関係が広く浅くなりがちで、少し表面的な付き合いが多いかもしれません。

実際にESSECに行ってみて良かったと感じる点を教えてください。

ESSECに通って一番良かったのは、コネクションの幅がすごく広がることですね。私自身もいろいろなバックグラウンドの人たちと接してきましたが、ESSECは3つのキャンパスがあったり、多くの学生がインターンシップに行ったりして、半年ごとに周りの顔ぶれが変わります。新しい人と常に出会えるので、孤独を感じることが少ないですし、すごく刺激的な環境だと思います。

また、ESSECでは生徒会がさまざまなイベントを企画してくれていて、新入生や留学生が集まる交流の場が年を通して設けられています。外交的でオープンマインドな学生が多いので、新しい人と積極的にコネクションを築ける文化も気に入っています。

さらに、キャリアサービスがとても充実していて、進路相談や履歴書の書き方、面接対策などのサポートが受けられる点もありがたいですね。これからのキャリアに向けた準備をしっかりできるので、安心して学業に集中できる環境が整っています。

逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?

ESSECといえばパリのビジネススクールというイメージが強いですが、実際のキャンパスは郊外のセルジーという街にあります。パリから電車で40分ほどかかる場所で、セルジーは比較的新しい街ですが、駅や街の環境が少し汚く、団地も多いんです。私が入学した当初は治安もあまり良くなく、その点は少し不満に感じていました。

ただ、最近では学生寮も増え、街全体に活気が出てきているように感じます。駅も改修工事が進んでアップグレードされており、警察のパトロールやキャンパス内のセキュリティもしっかりしているので、生活環境は少しずつ改善されてきています。

ESSECの授業のスタイルについて教えてください

ESSECの授業は、1~2年生の間は主にレクチャーベースで進みます。ファイナンスやマーケティングなどのメジャーな授業には70人ほどの学生が参加するので、教授と密接に関わるのは難しいですね。自分から積極的に話しかけていかないと覚えてもらえないところはあります。

3年生以降は、学生が各自の専門分野に分かれるので、クラスの規模も小さくなり、ディスカッション形式の授業が増えます。授業のスケジュールもフレキシブルに組めるようになり、10人程度の小規模なクラスもあるので、よりインタラクティブな学びができる環境になります。

ビジネス系の授業は一コマが3時間と長めで、1~2年生の間は必修科目が多いので、1日3コマ受ける日もあり、選択の余地があまりありません。また、ESSECでは言語授業も必須で、1~2年生の間に2言語、3年以降は1言語を選択して学ぶことが求められます。ビジネススクールならではの集中的な授業スタイルだと感じています。

キャンパスや大学の施設の雰囲気はいかがですか?

ESSECのキャンパスは、学ぶ環境としてとても整っています。講義室などは最新の設備が整っていて、施設全体が清潔で綺麗です。また、キャンパス内にはグループワーク用のブースや部屋が至るところにあります。グループワークが多いので、こうしたスペースが豊富に確保されているのはとても助かります。

さらに、スポーツ・リクリエーションセンターが最近新設され、ジム、ダンススタジオ、バスケットボールコート、屋上のテニスコートなど、運動できる施設も充実しています。勉強だけでなく、リフレッシュできる場が整っているのもESSECの魅力の一つですね。

大学外での生活環境はいかがですか?

1年目は大学が運営する学生寮に住んでいました。この寮はキャンパスの敷地内にあり、通学がとても便利でした。ただし、この寮は1年生限定なので、2年目以降は通常、キャンパス外のstudent residenceやアパートに移ることが多いです。

生活面では毎年契約を更新する必要があるので、2年目以降はレジデンスを確保するのが少し大変です。ただ、インターンや留学で学生が頻繁に入れ替わるため、学期の始まりでなければ比較的引っ越しはしやすいですね。

在学中に印象に残ってるイベントはありますか?

ESSECでは、生徒会やサークルが企画するイベントが豊富で、その中でも特に印象に残っているのは火曜日に開かれるゲストスピーカーのイベントです。このイベントでは、著名な政治家や大企業の経営者が来て講演を行います。講演は人気があるので、先着で予約がすぐに埋まってしまい、席を確保するのが大変です。でも、こうした方々の話を間近で聞けるのは本当に貴重な経験です。

また、ESSECのキャリアイベントも非常に充実しています。ヨーロッパを代表するビジネススクールだけあって、世界中のトップ企業が集まる大規模なキャリアフェアが年に数回開催され、インターンシップや将来のキャリアを考える上で大いに役立っています。

大学での日本人コミュニティについて教えてください。

私のプログラムには正規生として日本人は私一人ですが、交換留学やダブルディグリープログラムで毎年10〜15人ほどの日本人学生がESSECに来ています。

最後に、これから留学を志す中高生の方々にメッセージ・アドバイスをお願いします!

フランスでの生活を考えているなら、ぜひ現実的な視点を持って臨んでほしいです。フランスでは、英語ができないと少し軽く見られてしまうこともありますし、華やかなパリ生活を理想化しすぎるとギャップを感じることもあるかもしれません。実際の生活には、予想外の一面もあると思います。

また、フランスには本当に多様なバックグラウンドや考え方を持った人がたくさんいて、強烈なキャラクターの人に出会うことも多いです。そんな時、オープンマインドで相手と向き合う心構えがあると、新しい発見がたくさん得られると思います。異なる価値観に触れる機会を楽しんで、柔軟に対応する姿勢を大切にしてください!

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