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留学体験談

King's College London

キングス・カレッジ・ロンドン

英・キングス・カレッジ・ロンドンの留学体験談:国際色豊かなキャンパスで成長する日々

キングス・カレッジ・ロンドン(KCL)は、ロンドン中心部に位置する英国を代表する名門大学の一つで、世界中から集まる学生とともに、最新の知識や技術を学ぶ環境が整っています。Karenさんは、多様性にあふれ、国際色豊かな環境の中で、自分の居場所を見つけながら、学業やサークル活動、アルバイトに励んでいます。今回は、そんな彼女の留学生活についてお話を伺いました。

2024/11/11
2024/11/15
Karen

Karenさん

King's College London

専攻: 国際関係学(International Relations BA)

  • #正規留学
  • #イギリス
  • #2024年入学
  • #文系

キングス・カレッジ・ロンドン入学前の Karenさんの経歴について教えてください。

私は東京で生まれ、12歳まで東京で過ごしていました。幼稚園時代からインターナショナルスクールに通い、その後は私立の小学校に進学しました。小学6年生の時に父の仕事でロシア・モスクワへ引っ越すことになり、現地のブリティッシュスクールで通いました。その後、中学3年生の9月からイギリスのホーシャムにある全寮制の日本人学校に編入し、そこで高校卒業までの時間を過ごしました。ロンドンへは、大学進学を機に移りました。

Karenさんはなぜイギリス・キングス・カレッジ・ロンドンを進学先として選ばれたのですか?

まず、私が日本ではなく海外にある大学に進学しようと思った理由は、日本よりも海外の大学の方が、より学業に専念できる環境だと感じたからです。海外の大学では、留年の制度がないところが多かったり、たくさん勉強してしっかり成績を取らないと卒業できないという印象があったためです。海外大学の中でもイギリスを選んだ理由は、ブリティッシュスクールやイギリスにある学校に通っていた経験があり、すでにイギリスの文化や価値観、そしてイギリス人との関わりに慣れていたからです。別の国に移住するという選択肢はあまり考えていませんでした。

最終的に大学を選ぶ際には、専攻しようと思っていたInternational Relationsコースの授業内容が自分の興味に合っていたことや、King's College Londonの国際色豊かな環境、ロケーションの良さや設備にも惹かれ、志願することを決めました。

キングス・カレッジ・ロンドンに出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。

選考プロセスとしては、11月の初めに志望理由書とIELTS(overall 8.0)、そして高校3年生の2学期までの成績(GPA4.8)を提出しました。その数日後にConditional offer(条件付き合格)をいただき、翌年の3月には、条件として求められていた高校の成績(GPA4.0以上)と高校卒業証明書を無事に提出し、正式な合格通知を受け取ることができました。

私はイギリスの現地校やインターナショナルスクールではなく、日本人学校からの進学であったため、学部に直接入学することができませんでした。そのため、King's International Foundationという、学部進学のための一年間のコースにまず入学しました。このコースで条件として求められた成績を収めることができれば、学部生として進学することができるのですが、昨年、無事に必要な成績を取得することができたため、今年度からはInternational Relationsというコースに学部生として通っています。

キングス・カレッジ・ロンドンの校風について教えてください:

King's College Londonの学生は心優しく、コミュニケーション能力の高い人が多い印象があります。イベントなど、人と交流する場に行くと、その日の服装を褒めてくれたりと、必ず快く話しかけてくれる人がいて、友達がとても作りやすい雰囲気があると思います。

また、授業中に政治的な抗議活動が行われることが全く珍しくないため、政治や世界情勢に興味を持っている人が多いイメージがありますし、行動力に溢れる人が多いとも感じます。抗議活動だけでなく、自分の特技や趣味に関連した活動を深く追求している人が多いです。

実際にキングス・カレッジ・ロンドンに行ってみて良かったと感じる点を教えてください。

King's College Londonに実際に通ってみて良かったと感じる点は、まず、とにかく多様性に溢れていて、国際色が豊かなことから、自分の居場所が必ず見つかるところです。高校まで身の回りの環境を窮屈に感じていた人も、自ら探しに行けば、自分が心地よく感じるコミュニティを見つけられると思います。

また、本当にたくさんのサークルや、アルバイト・インターンの募集、イベントの案内などが大学から提供されるので、挑戦する機会に恵まれていますし、たくさんの人に出会う機会にも恵まれています。

さらに、昨年度も今年度もクラスメイトに恵まれ、クラスでは意見が活発に飛び交うので、いろんな刺激を受けています。国際関係学を学んでいるからか、自分の意見をはっきり言える人が多いように感じます。

逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?

悪い点はあまり思いつかないですが、強いて言うなら、病院へのアクセスがとても悪いことです。保健室というものはないので、怪我や病気を患ったときには病院に行かないといけないのですが、医者からの診察を受けるための予約をする方法はすごくわかりづらくて、私は挫折してしまいました。

また、これは大学の悪い点ではないですが、冬は日が出ている時間が非常に短いので常に暗くて、気分を上げることにすごく苦労します。昨年の冬は、自分のメンタル管理力が試されるなと強く感じました。

キングス・カレッジ・ロンドンの授業のスタイルについて教えてください

授業は基本的に、大人数で大きなレクチャーホールに集まり、1人の教授の講義を聴く「レクチャー」と、少人数でレクチャーで扱った内容をさらに深く理解するための「セミナー」で構成されています。一つの授業に対して、レクチャーとセミナーがそれぞれ週に一回行われる、というスタイルです。

ファンデーションコースでは、授業中の言語面で特に困ることはありませんでしたが、エッセイのアカデミックな書き方については確実にスキルアップできました。また、高校では学ぶ機会のなかった専攻分野の基礎的な知識にも触れることができました。International Relationsのコースに学部生として正式に入学してからは、興味のある授業に参加できるようになり、さらに学びに対するモチベーションが高まったと感じています。

キャンパスや大学の施設の雰囲気はいかがですか?

King's College Londonには4つのキャンパスがあり、私が通っているキャンパスは、建物が非常に綺麗で設備も整っているため、快適な大学生活を送ることができます。ロケーションも素晴らしく、キャンパスから徒歩圏内で必要なものはすべて揃うため、非常に便利です。ビッグベンやロンドンアイ、中華街、コベントガーデンといったロンドンの代表的な観光地も、大体歩いて行けるくらい中心地に位置しています。

キャンパス内には勉強スペースが星の数ほどありますが、キャンパスから徒歩10分ほどの距離には、イギリスらしい美しい建築の巨大な図書館があり、午前1時まで利用可能です。また、キャンパス内には数ポンドで契約できるジムや、カフェ、食堂、バーなどもあり、設備もとても充実しています。

写真:大学の図書館の様子

大学外での生活環境はいかがですか?

1年目も2年目も、大学まで電車で20分ほどの距離にある学生寮に住んでいます。部屋はEn Suiteというグレードで、シャワーとトイレは自分の部屋についており、他9人のフラットメイトとキッチンを共有しています。寮内には無料で使えるジムやカラオケルーム、ゲーミングルーム、シネマルーム、フィットネススタジオ、卓球台、ビリヤード台、そして大量の自習室があるため、友達と遊ぶ場所としても勉強に集中する場所としても快適です。

個人的には、1年目は学生寮に住むことをおすすめします。友達ができる可能性が高まる上に、イベント情報など大学の情報が入ってきますし、誰かとの共同生活を通じて学べることも多いです。また、自分の部屋もあるのでプライバシーも守られますし、セキュリティも24時間体制で整っています。

街の治安については、ロンドンなので決して良いとは言えませんが、一人で夜中に出歩くこともほとんどないため、危ない目に遭ったことはありません。ただスリは本当に多いので、自分の持ち物には常に気を配った方が良いと思います。

行っている課外活動はありますか?

行っている課外活動としては、まずKing’s Musical Theatre Societyというミュージカルのサークルの一員になっており、定期的にミュージカルの公演に出演しています。今は週に3回リハーサルがあり、近々行う公演に向けて練習を重ねています。

また、King’s Japan Societyという、日本人や日本に興味のある外国人が集まるサークルの活動にも参加しており、今年度はEvents Officerという役職を務めています。「Pub Social」という、パブに何十人、何百人を集めて大学生が交流する場を提供するイベントを開催したり、運動会やお花見など、日本の文化に関連したイベントも企画し開催しています。

その他にも、日本食屋でアルバイトをしたり、インターンの仕事にも励んでいます。最近では大学外のミュージカル団体の活動にも参加をしたり、能登の復興支援のための募金活動も行っています。

写真:ミュージカル”Legally Blonde”公演の様子

在学中に印象に残ってるイベントはありますか?

印象に残っているイベントとして挙げられるのは、まずMusical Theatre Societyというサークルで行った「Legally Blonde」というミュージカルの公演です。小さい頃からミュージカルの舞台に立ってきたので、念願のミュージカルの本場であるロンドンで舞台に立てたことが本当に嬉しかったですし、さすが本場というクオリティに感動しました。

もう一つは、Japan Societyが開催したテムズ川での「ボートパーティ」です。これは大きめのボートを一隻レンタルし、他大学のJapan Societyとコラボして、交流したり、お酒を飲んだり、ロンドンの絶景をボートの上から楽しんだりするイベントで、毎年恒例で開催されています。

写真:ボートパーティの様子

入学前、準備しておいてよかったこと、または準備しておくべきだったことはありますか?

準備して良かった点としては、ビザ申請の手順をエージェントに細かく教えてもらったおかげで、スムーズに入学手続きが進んだことです。また、ロンドンに引っ越すときに、日本から大量の食料や調味料、調理器具を持っていったことが後から非常に役に立ちました。

一方、準備しておけば良かったと思った点としては、周りの人は事前にネット上で行われるイベントについて調べて知っていたのに対し、私はリサーチ不足だったため少し困ったことです。また、私は後々友達作りにあまり苦労することはなかったものの、入学前からインスタグラムなどで交流している人が大勢いたため、入学前から知り合いが何人もいるのは、安心感があって良いなと思いました。

大学での日本人コミュニティについて教えてください。

King's College Londonには、日本の高校から受験できるファンデーションコースがあり、日本人の中でもある程度の知名度がある歴史深い大学なので、大勢の日本人が在籍しています。

Japan Societyというサークルだけでも数百人の日本人が所属していて、そのサークルのイベントに一切来ない日本人も数多くいると思うので、大学全体には非常に多くの日本人がいると思います。私は入学した年からJapan Societyのイベントに定期的に参加していて、今年度はサークルの幹部として活動しているため、同じ大学の人たちの中でも数百人の日本人と出会いました。

最後に、これから留学を志す中高生の方々にメッセージ・アドバイスをお願いします!

新しい環境での生活は緊張するかもしれませんが、多くの人が集まる大学では、きっと自分の居場所を見つけることができると思います。なので、あまり怖がらずに一歩踏み出してみてください。応援しています!!

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