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留学体験談

University of Liverpool

リバプール大学

英・リバプール大学の留学体験談:エジプト学での学びと学生生活

リバプール大学はイギリス北西部に位置する歴史ある名門校で、国際的な視点を重視した教育と多様な研究機関を持ち、世界中から集まる学生たちに質の高い学問の場を提供しています。高校時代をイギリスで過ごしていたYumejuさんは、エジプト学で名高いリバプール大学で、真面目に勉強に打ち込む学生とフレンドリーで交流を楽しむ学生が交じり合う大学生活を体験しています。今回はそんな彼女の留学生活について、深く掘り下げていきます。

2024/11/5
2024/11/5
Yumeju

Yumejuさん

University of Liverpool

専攻: エジプト学と考古学(Egyptology and Archaeology)

  • #正規留学
  • #2021年入学
  • #文系
  • #イギリス

Liverpool大学入学前のYumejuさんの経歴について教えてください。

私は岡山県出身で、小学生の時に両親の転勤に伴い徳島県へ移住しました。中学までは日本で過ごし、高校からはイギリス南部にある全寮制の日本人学校に進学しました。大学入学の際にリバプールへ移りました。

YumejuさんはなぜLiverpool大学を選ばれたのですか?

私がイギリスの大学を選んだ理由は、高校時代にイギリスで過ごしていたことが大きいですね。イギリスの文化や環境にはすっかり慣れていたので、自然とイギリスの大学が進学先として候補に上がりました。その中で、リバプール大学を選んだのは、エジプト学の学部がある大学が限られている中で、リバプールが最も著名な大学だったからです。この分野で学ぶなら、リバプールしかないと感じました。

Liverpool大学に出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。

出願時には高校の成績とIELTSのスコアを提出しましたが、Personal Statementを書く必要はありませんでした。高校2年生の10月頃にConditional Offerを受け取り、その1年後、高校3年生の10月頃に正式なUnconditional Offerをいただきました。

Liverpool大学の校風について教えてください。

大学の校風としては、常に図書館やカフェ、ワーキングスペースでパソコン作業に集中している真面目な学生と、「Guild」というスペースで賑やかに話しているような、気軽に誰にでも話しかけているフレンドリーな学生が半々いる印象です。また、アジア圏出身の学生が多く、特に中華系やアラブ系の学生が目立つと感じています。

実際にLiverpool大学に行ってみて良かったと感じる点を教えてください。

入学してから良かったと感じた点はいくつかあります。

まず、大学のキャンパスが一つの敷地内にまとまっているので、移動距離が短くとても便利だと感じました。それに、リバプールのCity Centreにも近いので、生活する上での利便性も非常に高いです。セキュリティもしっかりしていて、キャンパス内の飲食施設も充実しているのもありがたいですね。

さらに、キャンパス内には2つの図書館があって、学業面でのサポートも十分です。Mental Health Advisory Service (MHAS)というメンタルサポートを提供するサービスもあり、精神的なサポートがしっかりしている点も大きな魅力だと思います。MHASについての詳しい情報は大学の公式ホームページにも掲載されています。

写真:City Centreの様子

逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?

もっとこうだったら良かったと思う点としては、サポート関係の対応が遅いことです。メールでのやり取りは可能ですが、返信が遅れることが多いのが気になります。全般的に連絡が遅れがちで、勤務時間を少しでも過ぎると対応してもらえないこともあります。

また大学に求める改善点ではないですが、もう一つ思うこととして、リバプールにはScouseという独特のアクセントがあり、時には同じ英語のはずなのに聞き取れないことがあるんです。また、大学内には様々な国籍の教授が集まっているので、私はそのアクセントに慣れるのに時間がかかりました。

大学の授業のスタイルについて教えてください。

基本的には、他のイギリスにある大学と同じ授業スタイルで、大人数が教授の講義を聴く「レクチャー」と、少人数クラスでより学びを深める「セミナー」があります。ただ、学部によって若干の差があり、ビジネスなどの大規模な学部では大きなレクチャーホールが使用されますが、専門的な分野の学部においては人数が比較的少ないため、レクチャーであってもセミナールームが利用されることが一般的です。

キャンパスや大学の施設の雰囲気はいかがですか?

図書館は2つあり、キャンパスを含め、それぞれの建物の立地がとても優れています。

理系、ビジネス、考古学など、学問分野に応じて建物が分かれているのが特徴だと思います。

また、大学の中心には「Guild」と呼ばれるセンターがあり、ここでは大学関連のグッズの販売や購買、レクリエーションルームなどが提供されています。さらに、スポーツセンターもあり、入場料は£3で、プールやジム、バドミントンコート、ロッククライミング用の壁などの施設が揃っています。

写真:ファンデーションコース生の通う”Foundation Building”の様子

学校外での生活環境はいかがですか?

1年目は大学から徒歩30分ほどの距離にある寮に住んでいて、6人でシェアフラットをしていました。キッチンとユーティリティを共有し、トイレとシャワーは各自の部屋に備わっていました。2年目以降は、キャンパスの中心地に近い場所に移り、キッチン付きの「Studio」という形態の部屋に住んでいます。

また、街の治安は比較的良好で、キャンパス内は安全ですが、イギリスの文化・習慣として水曜日や、次の日に会社や大学のない金曜日、土曜日は多くの人が飲みに出かけるため、City Centreは少し危険になることがあります。

Yumejuさんが行っている課外活動はありますか?

課外活動については、高校からバレーボール部に所属していたので、大学でも続けています。また、平均して週に4日、4〜5時間の日系のカフェでアルバイトもしています。

在学中に、印象に残ってるイベントがあれば教えてください。

印象に残っているイベントとして挙げられるのは、各サークル(部活動)ごとに開催されるAU Nightというイベントです。大学中のすべてのサークルが一斉に夜に飲みに行くもので、毎回ドレスコードがあったりします。私が参加しているサークルの前回のドレスコードはサッカーユニフォームでした。各サークルごとに行く場所を決めて、同じ日に一斉にパブなどに集まります。

また、部活動ごとに行われるクリスマスディナーも印象的です。

さらに、Liverpoolなので街のイベントはサッカーが中心で、監督の引退時には街全体で感謝の意を表すために「お疲れ様」のペイントが掲げられました。余談ですが、リバプールのサッカーチームは赤色で、大学のカラーは青色です。

写真:サッカーの試合期間中の街の様子

入学前、準備しておいてよかったこと、または準備しておくべきだったことはありますか?

高校時代にしっかりと成績を取ったことは、出願時に大変役立ったと感じています。

また、IELTS試験対策は必須で、しっかりと勉強する必要があります。日本ではスピーキングよりも文法を重点的に学ぶ傾向があるため、スピーキング対策は特に重要です。リスニング力を向上させるためにも、日常的に英語に触れる環境を作ることが大切だと思います。

さらに、準備しておくべきだったと感じる点として、入学前に炊飯器を購入しておくことが挙げられます。料理や味付けの仕方についても、渡英前にご両親から学んでおくと良いと思います。また、寒さ対策としてダウンジャケットを準備しておくことや、基本的に寮にはマットレス以外の寝具が用意されていないため、自分で寝具を購入しておくことをお勧めします。

大学での日本人コミュニティについて教えてください。

日本人学生の数は少なく、日本人に出会う機会もあまりありません。昨年は約20人の日本人が在籍していましたが、多くは大学院やYMS(Youth Mobility Scheme)プログラムで来ており、その半数以上が卒業してしまいました。

日本食レストランの「辻利」、「響」、「itsu」などには、日本人が働いていたり、食事に訪れていたりすることがあるので、日本人に出会いたい場合は訪れると良いと思います。

また、大学内にはJSA(Japanese Society of Arts)という、日本人や日本に興味のある外国人が集まるサークルのような組織がありますが、日本人によって運営されているわけではないため、多くの日本人が集まっているわけではありません。

最後に、これから留学を志す中高生の皆さんにメッセージ・アドバイスをお願いします!

新しい環境に自ら飛び込んでいくのは、勇気がいるし素晴らしいことだと思います。未知なことへのワクワクと同時に不安もある思いますが、正直どうにかなります 笑。海外で生活するための私からのアドバイスは2つです。

①”積極的になる” 

個人的にアグレッシブにいく人ほど大学生活をエンジョイしていると感じています。例えば、クラブに行ってみる、(大学だったら)隣に座った人に話しかけてみる、伝統的なその場所の食べ物を食べてみるとかです。1年目は特に未知なことも多いと思うので、とりあえずやってみるというマインドで過ごすといいと思います。私自身、1年目に言われて納得した言葉なのですが、「やってみないと嫌いとか苦手とかわからない」、本当にこれに尽きると思います。

②”楽しむ”

最近特に私が感じているのですが、大学生生活って本当に一瞬です。気づいたら最終学年になってます。なので、一瞬一瞬を最高に楽しんじゃってください。勉強ももちろん大事ですが、それ以外の時間をいかに有意義に過ごしたり楽しめるかが、海外で楽しく過ごしていくコツだと私は思ってます。

大雑把なアドバイスで、本当に皆さんが欲しいアドバイスではなかったかもしれませんが、皆さんが留学した際、ふとしたときに思い出していただければ幸いです。

皆さん、留学、海外生活、楽しんじゃってください!

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