英・クイーン・メアリー大学での留学体験談:ロンドンで学ぶNaokiさんのストーリー
クイーン・メアリー大学(Queen Mary University of London)は、ロンドン東部の多様性に富んだ地域に位置し、キャンパスライフと国際的な教育環境が特徴の大学です。今回は、この大学で工学を学ぶNaokiさんに、留学の背景から大学生活の魅力、そして留学を志す皆さんへのアドバイスまでお話を伺いました。
- 2024/12/3
- 2024/12/3
Naokiさん
Queen Mary University of London
専攻: ロボット工学(Robotics)
- #正規留学生
- #2022年入学
- #理系
- #イギリス
Queen Mary University of London入学前のNaokiさんの経歴について教えてください。
小学3年生の時、親の希望でイギリスの全寮制学校に入学し、異文化や言語の違いに戸惑いながらも、その環境に順応しました。中学・高校も同じく学生寮で過ごす中で、イギリスにもっと残って学びたいという気持ちが強まりました。その結果、UCASやAレベルの入試を経て、King's College London(KCL)の神学部に合格しました。しかし、1年半通った後、自分の興味とは異なることに気づき、中退を決意しました。現在は、自分の興味により合ったクイーン・メアリー大学(QMUL)の工学部に再入学し、学びを続けています。
Queen Mary University of Londonに出願する上でのプロセスについて教えてください。
QMに入学する際には理系分野の経験がなかったため一旦ファンデーションコースを受けてから学部に入学しました。
Queen Mary University of Londonの校風について教えてください:
Queen Mary University of London (QMUL) は、多様性と包括性を重視した校風が特徴です。ロンドンの東部にキャンパスがあり、学生の多くが多文化なバックグラウンドを持っているため、国際的でリベラルな環境が整っています。また、研究志向が強く、特に医療、法学、工学、社会科学の分野で評価が高いです。
Queen Maryは、イギリス国内の大学の中でも特に社会的な平等を重視していることで知られており、家庭環境やバックグラウンドに関係なく、高い教育の機会を提供することに力を入れています。このため、第一世代の大学生や多様な経済・社会的背景を持つ学生も多く在籍しており、これはKCLと比べてもユニークな校風だと感じました。
留学生でも簡単に馴染むことができるという風に感じています。
実際にQueen Mary University of Londonに行ってみて良かったと感じる点を教えてください。
良かった点は様々なバックグラウンドの方と出会えたことだと思います。QMULでは多様性を重要視していて、国際学生の割合が約41%、約170カ国のバックグラウンドの方々とお話する事が出来たのはこの大学ならではの経験だなと思いました。
また、大学はキャンパス式なので、ロンドンに居ながらキャンパスライフが楽しめる上に、学部別の方々と集まりやすいといったことが挙げられるかと思います。
あとはメンタルケアの体制が整っているのと、留学生向けの英語のサポートも整っているなど大学として学生を重視する体制が他の学校に比べて整っているように感じました。
逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?
キャンパスの場所が中心より少し東に寄った場所にあるので、都会都会している感じではないのと、学校周辺にレストランがないので少し不便に感じることはあるかもしれません。
Queen Mary University of Londonの授業のスタイルについて教えてください
理系と文系でスタイルが違うのでここでは理系のお話をさせていただこうと思います、
ロボティクスでは理論と実践を融合させた教育を特徴とし、クイーン・メアリー先端ロボティクスセンター(ARQ)を通じて提供されています。このプログラムでは、最初の段階では設計、運動学、動力学、制御、機械学習などのロボティクスの幅広い知識を実践的に学び、その後応用分野の授業を選択できるようになります。
また、他の授業との単位交換なども可能で、自分は電気工学や材料科学、コンピューターサイエンスなど幅広い授業を他のコースの学生と受けていました。今はAIのモジュールなどもとれるようなので入学後も幅広く興味のある分野を受けられるようです。
学部の授業とは別なのですが、大学院では大きな特徴として研究プロジェクトがあり、専門家や業界パートナーと共に最先端のロボティクスプロジェクトに取り組むことができます。プログラムの一環として、高度なロボティクス実験室(ロボットアーム、モバイルプラットフォーム、VRインターフェース等が備わる)にアクセスできるのでロボット工学を学びたい人にはもってこいの環境です。
あとは学校の特徴としてグループワークなどが多い傾向が全体としてあり、自分の学部もテストだけでなくグループワークなども成績に反映されます。
以下が1日のスケジュールなので参考にしてみてください。
- 08:30 ー 起床
- 10:00 ~ 13:00 ー 講義
- 14:00 ~ 16:00 ー 実験、プロジェクト、
- 17:00 ~ 20:00 ー バイト
- 21:00 ー 帰宅
キャンパスや大学の施設の雰囲気はいかがですか?
施設はMild end 周辺にほとんど位置しており、キャンパスライフを感じることができました。学生同士の距離も近くなるので友達も作りやすい環境だと感じています(図書館やジムもキャンパス内にあるのでアクセスしやすいです)。ただ、全てマイルエンドで完結するので、なかなかロンドンの中心に行く機会はなくなります笑笑
学校は新しめの建物が多く、清潔感があります。
大学外での生活環境はいかがですか?
ロンドンは家賃や物価等がものすごく高く、外で遊ぶよりかは、基本的にホームパーティ等をしていました。東ロンドンは危ないと言う情報が多いかもしれませんが、自分は特に危ない経験は感じていません。
行っている課外活動はありますか?
サークル運営: 一年の夏から三年の夏の二年間 Japan societyというサークルにて日本の就活活動のお手伝いや海外大生を採用したい企業様のサポートをしていました。更にイギリスに留学されに来た方々へのイベントや交流会の幹事をしていました。
バイト: 二年間、接客のバイトをしていました。今は日本食のカフェレストランでウェイター、バリスタ等の接客業をしています。
ゲーム開発:二年の夏に友人と共にGodotエンジンの勉強を名目に趣味でゲーム開発をしています。
大学での日本人コミュニティについて教えてください。
自分が知っている限りでは40人位日本人はいると思います。正規で来ている留学生と交換留学が半分半分といったイメージです。
Japan Societyという日本サークルがあり、日本に興味のある現地人と日本人の両方が参加しているのでそこに行けば日本人には出会えるかと思います!
最後に、これから留学を志す中高生の方々にメッセージ・アドバイスをお願いします!
留学の決断をするときはきっと多くの不安やストレスを感じていることと思います。ですが、一度国外に出てみると、思っていたほど怖くも大変でもないなと感じるはずだときっと思います。もし一瞬でも興味が湧いたら、ぜひ勇気を持って一歩を踏み出してみる事をおすすめします!皆さんのことをお待ちしています。