英・ユニバシティ・カレッジ・ロンドンの留学体験談:ロンドンで広がる学びと成長のチャンス
Marinさんは日本の私立校からイギリスのプライベートスクールへ進学し、UCLでビジネス統計学を専攻しています。グローバルな視点を持ち、将来は世界を舞台に活躍することを目指している彼女が、なぜロンドンのUCLを選び、どのような経験を積んでいるのかに注目しました。
- 2024/11/5
- 2024/11/5
Marinさん
University College London
専攻: Statistics and Management For Business
- #正規留学生
- #理系&文系
- #イギリス
UCL入学前のMarinさんの経歴について教えてください。
小中高一貫の私立校に通っていました。高校1年生の5月に行われた進路選択の面談が、自分の将来について深く考える機会となりました。世界を舞台に活躍したいという将来像を描きながらも、言語が苦手であった現状の自分とのギャップに危機感を覚え、通っていた高校を退学し、9月からイギリスの現地のプライベートスクールに進学する決断をしました。そこで、GCSE(2年間)とA levels(2年間)を取得し、UCLへ進学しました。
MarinさんはなぜUCLを選ばれたのですか?
大学選びの軸となったものは、場所と学問です。私は休みの日も充実した生活を送りたいと考えていたため、どこに住めば自分にとって楽しい暮らしができるか、自分を成長させる人との出会いがあるかを重視し、イギリスのロンドンで大学生活を送りたいと思いました。出願した5校のうち4校がロンドンにある大学です。また、各大学が提供するコースの内容について詳しく調べ、自分が学びたい内容を最も深く学べると感じたのがUCLのStatistics and Management for Businessというコースであったため、UCLを選びました。
UCLに出願した上での、具体的なプロセスについて教えてください。
イギリスの高校から大学に出願する際に用意した書類は、Personal Statement、推薦書、IELTS、GCSE、AS levels、A levelsの成績です。
まず、Year 12(大学入学の2年前)から、希望する大学やコースをリサーチし、オープンキャンパスやオンラインイベントに参加して情報収集を行いました。Year 12終了時(大学入学の1年前)には出願先を決めていました。
Personal Statementは、Year 12の半ば頃からブレインストーミングを開始し、ドラフトを作成しました。学校の先生やイギリス人の知り合いなど多くのサポートを受け、何度も書き直し、半年以上かけて仕上げました。このエッセイでは、学問へのパッションを伝えることが重要であったため、関連書籍を読んだり、統計のプログラミング言語を試したりと実際に行動し、それをエッセイに反映させることで説得力を高めました。
私はOxbridgeにも出願したため、出願時期が早く、9月末にUCASを通して出願しました。早めの出願によってConditional Offerの通知も早く届き、精神的に安心してA levelsの勉強に集中することができました。
UCLの校風について教えてください。
多様性に富んでおり、どのような大学生活を送りたいかを自分次第で自由にデザインできる環境だと思います。
勉学に励む人、インターンやアルバイトに取り組む人、旅行やパーティー、または人脈作りに力を入れる人など、多様な学生がいます。自分から積極的に行動すれば、さまざまな機会が広がっており、自分の理想に合わせた大学生活を実現できる環境だと感じます。
実際にUCLに行ってみて良かったと感じる点を教えてください。
大学選びの軸とした場所やコース内容は、自分の想像通りでした。
また、視野が広く、向上心を持って何かに一生懸命取り組んでいる方が多く、さまざまな人と話をすることで自分の視野も広がり、大きな刺激を受けました。自分もさらに頑張ろうと思える環境に身を置けたことが、良かった点だと感じています。
逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?
教授との距離が遠いと感じたことです。私は、高校では5〜7人の少人数で授業を受けており、分からないことがあればすぐに先生に質問できる環境でした。UCLでは200〜300人が履修する授業もあり、教授に気軽に質問できる距離感ではありませんでした。Office Hourなど個別に質問できる機会も用意されていますが、決まった時間帯に限られた時間内での対応のため、いつでもすぐに質問するのは難しかったです。そのため、まずは自分で調べてみることや、気軽に質問できる友人を作っておくことが大切だと感じています。
授業の雰囲気はいかがですか?
授業は「レクチャー」と「セミナー」に分かれています。レクチャーは大人数を対象にした講義形式で、主に教授から知識を得る受動的なスタイルです。知識の土台を築く場となっています。
一方、セミナーは少人数で行われ、グループワークやディスカッションを通して主体的に学ぶ機会があります。生徒同士で意見を交換したり、発言する場面が多く、自分の理解を深めると同時に多角的な視点を得られると思います。
キャンパスや大学の施設の雰囲気はいかがですか?
大学には、勉学に集中できる環境が整っています。複数の図書館や自習室があり、その日の気分や目的に応じて学習場所を選ぶことができます。例えば、静かな雰囲気でじっくり勉強したいときはQuiet spaceを利用し、仲間とディスカッションをしたいときはミーティングルームを使うなど、柔軟に対応できます。特に、Student Centreは年中無休で24時間オープンしており、深夜や早朝でも多くの学生が利用しています。課題の締切が迫っているときなど、私自身も何度もお世話になりました。
授業外での生活環境はいかがですか?
ロンドンは家賃やレストランの価格が高いものの、それ以外の面では必要なものが基本的に手に入ると思います。私は特に日本食が好きなので、アジアンスーパーや日本食レストランが豊富にあるのは嬉しいポイントです。
交通面でも非常に便利です。バスは24時間運行しており、地下鉄も複数の路線が走っているため、移動がスムーズでした。また、ロンドンにはミュージカルや博物館、観光地が多く、緑豊かな公園も点在しているため、休日には多彩なアクティビティを楽しむことができます。
Marinさんが大学で行っている課外活動はありますか?
NPO法人でのイベント企画・運営:全国の中高生に海外進学という選択肢を広め、主体的な進路選択を考えるイベントを提供していました。現場統括者として、多数の大学生を牽引し、全国各地でのイベント企画・運営を担当しました。
ビジネスコンテスト:食品関連の企業に対し、「持続可能な食品事業」の提案を行いました。
キャリアデザインプログラムの企画・運営:特定の学校の生徒に向けて、学びやキャリアを考える長期プログラムの責任者を担いました。
国際イベントのボランティア:大規模な国際イベントにおいて、報道陣のサポートを行い、選手の案内を担当するボランティアをしました。
入学前、準備しておいてよかったこと、または準備しておくべきだったことはありますか?
まず、複数の課外活動に積極的に参加したことが挙げられます。さまざまな活動を通じて多様な価値観や考え方に触れ、自己成長に役立ちました。また、これらの経験を積むことで、大学入学時の推薦書やエッセイでアピールできるポイントを多く作り出すことができました。
次に、Personal Statementに早めに取り組んだことです。早い段階からの着手により、エッセイの質を向上させることができました。他者からのフィードバックを受ける時間を十分に確保できたため、内容をブラッシュアップし、納得のいくエッセイを書くことができました。
最後に、大学で何を学びたいかを考えながら高校の授業に取り組んだことです。自分の興味や関心を探求することで、大学入学後に学びたいことについて具体的なイメージを持って臨むことができました。
大学での日本人コミュニティについて教えてください。
ジャパンソサエティーという日本文化交流サークルがあり、交流イベントや文化活動が定期的に開催されているため、日本人と繋がりやすい環境です。大学の学生数が非常に多いため、日本人学生の割合は少ないものの、人数としては他のイギリスの大学と比較すると多いです。
最後に、これから留学を志す中高生の皆さんにメッセージ・アドバイスをお願いします!
大学を卒業して1年が経ちますが、海外での大学生活は自分にとって大きな財産となりました。新しい人々との出会いや多様な経験を通じて視野が広がり、自分の未来に対して以前よりもワクワクしています。留学を目指すにあたって、金銭面や周囲の反対、言語の壁などさまざまなハードルがあるかもしれませんが、「留学したい」という気持ちがあるなら、できることから少しずつ挑戦してみてください。行動しなければ何も実現しません。皆さんの挑戦を心から応援しています!