英・UCLの留学体験談:イギリスの名門校で学ぶ統計学
University College London(UCL)は、ロンドンの中心部に位置し、世界トップクラスの教育を提供しています。革新的な研究と多様な学生が集うこの大学は、その優れたアカデミックプログラムと文化的多様性で知られており、世界中から才能ある学生たちを引き寄せています。そんなUCLで統計学を専攻するSenさんにインタビューをしてみました。本記事では、UCLでの学生生活のリアルな体験談を通じて、その魅力と挑戦について深く掘り下げていきます。
- 2024/11/2
- 2024/11/4
Senさん
University College London
専攻: 統計学
- #正規留学生
- #イギリス
University College London入学前のSenさんの経歴について教えてください。
小学校1−3年生まで上海で過ごしており、その後日本の一般中学、高校へと進みました。高校三年生の時留学に興味をもち、自分のバックグランドで受けられるところで一番興味をもったUCLファンデーションコースに出願し、オファーをいただきました。その翌年に学部生となりました。
SenさんはなぜUK・University College Londonを進学先として選ばれたのですか?
世界的に評価が高い大学であり、特に自分の専攻に関連する研究が非常に進んでいると聞いたからです。また、ロンドンという大都市に位置しているため、学問だけでなく、多様な文化や人々に触れながら成長できる環境が魅力的でした。
University College Londonに出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。
ファウンデーションコース
UCLは提携しているファウンデーションプログラムであるThe UCL Foundation Yearがあったので私はそれに応募しまずはそこで、
- 高校の成績
- 英語力の証明(通常IELTSなどで6.5~7.0以上が求められます)
- パーソナルステートメントと推薦状
- アイエルツスコア
を提出し、そこからUCLによって出される学科試験に合格し、ファンデーションコースに入学しました。
学部
UCLの各学部には、ファウンデーションコースを修了した後に進学するための要件があります。具体的には、以下のような基準を満たす必要があります:
- ファウンデーションコースでの成績(特定の科目において優れた成績が求められることが多い)
- パーソナルステートメントと推薦状(ファンデーションコースのスタッフがサポートしてくれます)
*通常はこのようにファウンデーションコースで一定の成績をとることによって学部に進学できますが一部の学部やコースでは、面接や追加の試験が求められることがあります。
University College Londonの校風について教えてください:
UCLは伝統と革新が融合した非常にユニークな大学だという印象を持っています。まず、学問の自由が尊重される環境が強く感じられます。学生が自分の興味や関心に基づいて学ぶことが奨励され、多様なバックグラウンドを持つ学生たちが集まることで、学びの場が豊かになっていると感じます。ただ、優秀な学生が多く集まる分、学業面での競争が厳しいという面もあり、プレッシャーを感じる場面も少なくないと考えています。それでも、チャレンジ精神を持った学生にとっては非常にやりがいのある環境だと思います。
実際にUniversity College Londonに行ってみて良かったと感じる点を教えてください。
実際に通ってみて良かったと感じた点の一つは、非常に多様な学生と教授が集まっていることです。学生は世界中から来ており、さまざまな文化的背景や視点を持っているため、授業やディスカッションで多様な意見を聞くことができ、視野が広がります。また、教授陣もそれぞれの専門分野で高い評価を受けており、学問的に深く、実践的な知識を学べるのが魅力です。授業外でも、教授や学生同士の交流を通じて、知識や経験をシェアする場が豊富にあります。
さらに、UCLのロケーションも大きな魅力です。キャンパスはロンドンの中心部に位置しており、世界有数の文化的・学問的な都市で学ぶことができます。図書館や美術館、研究機関が近くにあり、学びの機会が多いだけでなく、様々なイベントやネットワーキングの機会にも恵まれています。ロンドンの活気ある環境の中で、世界中の人々と出会いながら学ぶことができる点は、UCLならではの大きな魅力です。
逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?
UCLはロンドンの中心部に位置しており、その立地の良さから、学費だけでなく生活費も非常に高額です。特に、家賃が非常に高いのが大きな負担となります。ロンドンは世界でも家賃が高い都市の一つであり、キャンパス近くで住む場合、学生寮やアパートの費用が他の都市に比べてかなり高額になるため、経済的に厳しいと感じることが多々あります。
University College Londonの授業のスタイルについて教えてください
UCLの授業スタイルは、異なる文化的背景や視点を持った学生たちと共に学ぶことで、ディスカッションが非常に豊かで刺激的です。学業に対する意欲が高く、優秀な学生が多いので、互いに切磋琢磨しながら成長できる環境です。授業内容も充実していますが、私のコースでは選択科目が限られていたため、学びたいことを全て自由に選ぶことができませんでした。そのため、選択科目の幅や、自分の興味に合った科目を柔軟に選べるかどうかを事前にしっかり調べておくことが重要です。
授業のある日は以下のようなスケジュールで学校生活を送っているので参考にしてくださると幸いです。
- 8:00 起床
- 9:00 - 11:00 レクチャー
- 13:00 - 15:00 レクチャー
- 16:00-17:00 セミナー
- 18:00 - 19:00 レクチャー
- 24:00 就寝
キャンパスや大学の施設の雰囲気はいかがですか?
図書館や研究施設、学習スペースは充実しており、特にグループワークや個人学習のためのスペースが整備されています。学生サポートサービスも充実しており、メンタルヘルスやキャリア支援など、学生生活全般をサポートしてくれる体制が整っています。
大学外での生活環境はいかがですか?
友達とデイトリップに出かけたり、一緒にお料理したりしたりと充実しています。
在学中に印象に残ってるイベントはありますか?
ウェルカムパーティー
新入生が大学生活にスムーズに適応できるよう、UCLの学生団体が主催する大規模なイベントです。このイベントは、他の新入生と知り合い、学生団体やサークルについて知る絶好の機会です。各部活やサークル(イギリスではソサエティーと呼ばれます)の音楽やダンス、出し物などを楽しみながら友達を作ることができ、新しい環境に自然に溶け込むためのスタートを切ることができるイベントでした。
ボートパーティー
ロンドンのテムズ川をクルージングしながら行われる非常に人気のあるイベントです。美しいロンドンの夜景をバックに、いろいろな人と話すことができとても楽しかったです。
入学前、準備しておいてよかったこと、または準備しておくべきだったことはありますか?
日常生活に必要な情報を事前に調べておいたことで、現地での生活をスムーズに始めることができます。またお料理スキルも身につけておくと◎。
大学での日本人コミュニティについて教えてください。
UCLには日本人学生が集うコミュニティが存在し、特にJapan Society(日本サークル)がその中心的な役割を果たしています。このサークルには日本人留学生と日本文化に興味のある学生が参加しており、日本文化の紹介やメンバーのの交流を目的に、さまざまなイベントが定期的に開催されています。例えば、文化祭や日本料理を楽しむイベント、スポーツ活動、さらにはロンドンのほかの大学のJapan Societyと交流する場も設けられています。
日本人の人数はロンドンの中でも一番多いと言われていて、1学年につき20-30人ほどいる印象です。多様なバックグランドを持った子が多く、私のように日本の学校出身の子や、イギリス現地の学校出身の子、はたまた他の国や日本のインターナショナルスクールなどを卒業した子が存在します。
最後に、これから留学を志す中高生の方々にメッセージ・アドバイスをお願いします!
留学生活では、予期せぬことや文化の違いに直面することがあります。これらに対して柔軟に対応し、ポジティブな姿勢で臨むことが大切です。メンタルヘルスや体調管理に気を配り、無理をせず自分のペースを大切にしてください。応援しています。