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留学体験談

University of Illinois Urbana-Champaign

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)の留学体験談:主体性を育むキャンパスライフ

Rinさんは、日本の高校を卒業後、アメリカのイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(通称UIUC)に進学し、サプライチェーンマネジメントと情報システムを専攻しています。海外留学のきっかけや出願のプロセス、そしてUIUCでのキャンパスライフについて、彼女が感じた学びや挑戦を通じて見つけた大学の魅力を語ってもらいました。

2024/10/14
2024/10/21
Rin

Rinさん

University of Illinois Urbana-Champaign

専攻: BS Supply Chain Management and BS Information Systems

  • #正規生
  • #2022年入学
  • #文系
  • #アメリカ

UIUC入学前のRinさんの経歴について教えてください。

私は日本で生まれ育ち、小学校から高校まで国内の学校に通っていました。また、高校時代にはアメリカのオレゴン州に1年間、交換留学をしていました。

元々、環境を変え新しいことに挑戦するのが好きな性格なので、ずっと留学をしたいとは思っていました。大学のタイミングで海外大に進学することを決め、カナダとアメリカの大学を併願した結果、最終的にはUIUCに進学することになりました。

RinさんはなぜUIUCを選ばれたのですか?

大学選びの際の私の主な軸は、北米の大学であること、充実したビジネスプログラムがあること、ネームバリューが高いこと、規模が大きいことでした。ビジネス関連の科目を勉強したいと決めていた為、大都市近郊の大学であると、企業のコネクションも多く、より学べる機会が多いのではないかと思いました。実際、イリノイ州にはシカゴというアメリカ有数のビジネスハブがあるので、企業のシカゴオフィスと連携したイベントや授業がたくさんあります。

事前にキャンパスには訪問する機会はなかったですが、ネット、YouTubeなどでキャンパスの様子などを見て、イメージを膨らませていました。

UIUCに出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。

私の高校から直接海外の大学に進学する生徒は少なく、特にアメリカを選ぶ人はさらに少なかったです。私は高校の英語の先生のサポートを受けながら、出願プロセスを進めました。大学探しは高校2年生の終わりから始め、高校3年生の夏休みあたりに出願用のエッセイを本格的に書き始めました。Common Appを通じて約30校に出願し、推薦状は英語の先生にお願いして書いてもらいました。エッセイでは「なぜアメリカでビジネスを学びたいのか」について、日本の労働環境の問題点を踏まえ、アメリカで学ぶことで社会にどう貢献できるかを考えました。

TOEFLとIELTSを受験し、最終的にはTOEFLのスコアを使って出願しました。コロナ禍だったためSATは必須ではなく、受験しませんでした。

出願中、特に苦労したプロセスは、成績表の提出でした。日本語の成績証を英訳したものを高校から再発行してもらうなど、アメリカのGPAに換算する作業も含めてかなり時間がかかりました。また、大学によっては中学の成績まで遡って求められることもあり(アメリカの高校が通常4年制の為)、計画的な準備が重要でした。

UIUCの校風について教えてください。

UIUCは、アメリカでも有数の大規模な大学として知られており、キャンパス内ではスポーツ観戦やカラオケ大会など、活気あふれるイベントが毎日のように開催されています。学生同士の交流も活発で、キャンパスライフを楽しんでいる学生が多い一方、学力レベルも世界的に評価されているため、“Work hard, play hard”の精神が根付いている印象です。学業に真剣に取り組みつつも、息抜きの機会も豊富で、バランスの取れた学生生活を送っている人が多いです。

実際にUIUCに行ってみて良かったと感じる点を教えてください。

 個人的に良かったと感じる点は、UIUCのスケール感です。マンモス大学という特性上、自分から積極的に動いてコミュニティを開拓していく必要がありますが、その反面、主体性や積極性が自然と身につく環境でもあります。規模が大きいからこそ、学生団体の選択肢が非常に多く、特にアカデミックな興味を深掘りできる団体が充実しています。たとえば、金融系やコンサル系、コンピューターサイエンス系の学生団体は専攻に関係なく参加でき、実践的なキャリア経験を積むことが可能です。選択肢が多い環境なので、オープンマインドで過ごしていれば、自分に合ったコミュニティやネットワークを見つけることができます。

さらに、私が専攻しているビジネス関連の科目では、ハンズオン型の授業が多く、実際に企業と共同でプロジェクトを進めたり、ゲストスピーカーを招いた講演が行われたりします。これらの授業では、理論だけでなく実践的なスキルを身につけることができるため、非常に充実しています。

逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?

キャンパス周辺のアパート探しが難しいと感じました。近年学生数が増加している一方で、街の中でのハウジングの供給が追いついていないため、アパート探し、契約が大変です。

また、良くも悪くも田舎の大学であるため、シティライフを求める人には物足りなく感じるかもしれません。好みにもよりますが、日本での生活に慣れていると物足りなく感じてしまう方もいるかもしれません。シカゴまでの距離も車で2〜3時間ほどと、さほど近くはありません。

大学での1日のスケジュールについて教えてください

現在3年目で、1学期に15単位を履修しています。忙しい時期には19単位を取ることもありました。授業は主に週4日あり、1日あたり80分の授業が3コマというスケジュールです。授業の合間や空いている時間には、図書館やカフェで課題をこなしたり、次の授業の予習をしています。

また、サークルや学生団体のミーティングも多く、授業が終わった後はそれらに参加することがよくあります。

キャンパスや大学の施設の雰囲気はいかがですか?

キャンパス内にはたくさんのレストランやカフェがあり、友達と一緒に食事やカフェ巡りを楽しむことが多いです。また、大学内には「Japan House」という日本庭園があり、春にはお花見も楽しめます。

UIUC校内にある「Japan House」。Japanese Artsなどを専攻するUIUC生用の教育施設でもある。

学校外での生活環境はいかがですか?

1年目は学生寮に住むことが必須ですが、2年目以降は多くの学生がキャンパスへ徒歩圏内の、街中のアパートに住みます。アパートの契約は毎年10〜12月頃から始まるので、1年生は入学してからすぐ次の年の家探しをしなければいけません。街の治安は特別に良いわけではないですが、基本的な安全対策を守れば問題なく生活できます。

Rinさんが大学で行っている課外活動はありますか?

私は「Illinois Business Consulting(IBC)」という学生団体に所属しています。IBCはGies College of Business(UIUCのビジネススクール)と連携しており、実際のクライアントにコンサルティングサービスを提供するという本格的な活動を行っています。授業以外でも、キャリアに直結する実践的な経験を積むことができるのが魅力です。

在学中に、印象に残ってるイベントがあれば教えてください。

毎年、学期初めに開催されるクラブサークル勧誘会イベント「Quad Day」は印象的ですね。ただの歓迎会ではあるのですが、特出すべきはその規模感です。大学の中心にある広大な芝生エリアが解放され、800を超える学生団体がブースを構えて新入生を勧誘します。1年で最も賑わうイベントの一つだと思います。

また、UIUCは企業からの評価もとても高い大学なので、年間を通じてキャリアフェアなどのイベントが頻繁に開催されています。ビジネス系のものから、エンジニアリングなど理系向けのものまで幅広く、15社程度参加の小規模のものから、170社以上が参加する大規模なフォーラムまであります。オンキャンパスでのリクルーティングなども多く、キャリアに関するサポートが充実している大学だと思います。

入学前、準備しておいてよかったこと、または準備しておくべきだったことはありますか?

新しいことに挑戦するマインドセットです。Open Opportunityで環境は整っているので、自分1人でも躊躇せずにやりたいことに挑戦する気持ちを持って留学するといいと思います!

アイテムについては、また、アジア系の食品もオンラインで簡単に購入できるので、そこまで買い溜める心配はいらないです。

大学での日本人コミュニティについて教えてください。

大学内にに日本人会、Japanese Student Associationはありますが、日本人学生だけというよりも、日本の文化が好きな現地生の方とのミックスです。

日本人学生の総数は、大学の規模に対しては、かなり少ない印象です。学部では大体一学年2〜5名くらいで、マスターやPhDの方はより多くいらっしゃいます。日本の大学からの交換留学生は大体一年に15人程います。

最後に、これから留学を志す中高生の皆さんにメッセージ・アドバイスをお願いします!

新しい挑戦を恐れず、やりたいことに積極的に取り組んでみてください!多様なバックグラウンドを持つ学生との出会いは、視野を広げ、刺激を与えてくれるはずです!