米・ミシガン大学の留学体験談:広がる可能性、探求と成長
Karenさんは日本での中高生活を経て、ミシガン大学(University of Michigan, 通称 UMich)に進学し、再生医療の研究を深める道を選びました。アメリカの大学進学を決めた背景には、幅広い探究の機会や、研究への豊富なサポート体制がありました。学業のみならず、キャンパスライフや学生同士の交流、課外活動にも積極的に取り組むKarenさんの体験を通じ、ミシガン大学での成長と挑戦の道を探ります。
- 2024/10/15
- 2024/11/11
Karenさん
University of Michigan
専攻: 生物学 (BS Biology)
- #正規生
- #2022年入学
- #理系
- #アメリカ
ミシガン大学入学前のKarenさんの経歴について教えてください。
18歳までは日本で過ごしました。中学受験を経て英語教育に力を入れている私立の中高一貫校に進学しました。私は小さい頃からアメリカの学園ドラマを見るのが好きで、漠然と海外大学でのキャンパスライフに強い興味と憧れがありました。
そんな中、高校から再生医療の研究を始め、より探究的な環境を求めるようになりました。研究に対する支援や1年生から研究に取り組める環境があるアメリカの大学は、日本の大学よりも自分にとって魅力的な選択肢だと感じ、アメリカの大学進学を決めました。
Karenさんはなぜミシガン大学を選ばれたのですか?
経済的な制限もあり、全額給付型の奨学金が得られる大学をリストアップし、その中から進学先を決めました。私が今サポート頂いている奨学金団体の指定する大学リストは欧米合わせて54校しかないので、その中から選んだ形です。
ミシガン大学はマンモス校で、幅広い分野の授業が取れることや、研究への投資が大きいことに魅力を感じました。また、東京で育ったこともあり、治安は重要視していました。ミシガン大学が位置するアナーバーは、アメリカでも治安が良いエリアとして知られており、その点でも安心できました。
ミシガン大に出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。
出願は2月と少し遅めでした。他の大学は12月締切のところが多かったため、ひと段落してから余裕を持って出願できました。SAT、TOEFLのスコアと高校の成績表を提出しましたが、成績表の翻訳作業にかなり時間がかかりました。私の高校は海外進学する学生がほとんどいなかったため、このプロセスは一苦労でした。
エッセイはCommon App用のものに加えて、大学側から出された設問に対するエッセイも1〜2本書きましたが、インタビューはありませんでした。
ミシガン大学の校風について教えてください。
ミシガン大学の学生は、みんなおおらかで自分の好きなことややりたいことに集中して取り組んでいる印象です。趣味や勉強においても、自分の世界を持っている人が多いです。また、パーティー好きな人も多く、フットボールなどのソーシャルイベントも盛んに行われています。
実際にミシガン大に行ってみて良かったと感じる点を教えてください。
夜遅くまで図書館で勉強していても、女性一人で帰宅できるほど治安が良いことに驚きました。また、大学は研究機関としての規模が大きく、どの学部でも研究にまつわるリソースや施設が充実しています。例えば、私が専攻しているBiologyでいうと、「Biological Station」という最先端研究施設があり、学部生でもその施設を活用したプログラムに参加できるのが魅力です。
逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?
マンモス校ゆえに、学生一人ひとりに対するサポートがやや薄い点がありました。初めての海外大学生活だったため、履修選択や単位の取得方法などに戸惑うことが多く、自分で調べたり、周りに聞きながら進めていく必要がありました。サポートセンターはありますが、私立大学やリベラルアーツカレッジと比べるとサポートが少ない印象です。自分から積極的に情報を得る力が求められる環境です。
大学の授業のスタイルについて教えてください。
授業は1〜2時間程度のレクチャーが週に2〜3回あります。その後、ディスカッションというフォローアップクラスがあり、10〜15人の少人数でレクチャーの内容を復習し、深く理解するためのセッションが行われます。教授やクラスメイトと対話しながら、試験に向けた準備もできる貴重な時間です。
キャンパスや大学の施設の雰囲気はいかがですか?
キャンパス内は学業関連施設はもちろん、ジムやリクリエーション施設も充実しています。ウィンタースポーツ用の施設もあり、アイススケート場やプールなど、スポーツチームが使っていない時間には一般学生も自由に利用できます。キャンパス全体が広大で、様々なアクティビティを楽しめる環境が整っています。
学校外での生活環境はいかがですか?
1年目は留学生用の女子寮に住みました。小規模な寮だったので、友達とお茶会をしたり、お菓子を一緒に作ったりと、和気あいあいとしたアットホームな雰囲気で過ごせました。2年目以降は友人とフラットシェアをすることが一般的で、オンキャンパスのアパートで暮らす学生が多いです。
Karenさんが大学で行っている課外活動はありますか?
私はJSA(Japanese Student Association)での活動をメインにしています。また、フードバンクでのボランティア活動にも参加して、地域社会に貢献する機会を得ています。
在学中に、印象に残ってるイベントがあれば教えてください。
初年度のウェルカム・ウィークの際に、ローラースケートパーティーという、スケートをしながら交流をする変わり種のイベントがあったのが印象的です。
また、JSA主催のプロムパーティーは、まさにアメリカの映画で見るようなパーティーで、楽しかったのは覚えています。
入学前、準備しておいてよかったこと、または準備しておくべきだったことはありますか?
日本では英語塾に通っていたのですが、ディスカッションベースでアウトプット中心に学んでいたのが実際現地に行って役立ちました。理論ベースだけでなく、会話の部分などがやはり現地に留学すると大切になるので、スピーキング重視の英語勉強をおすすめします。
準備しておくべきだった点でいうと、ミシガン大学の現地の先輩にコンタクトを取り、もっと具体的な情報を聞いておけば良かったと思います。特に、履修の取り方や生活面での基本的な情報は、事前にしっかり把握しておくとスムーズに進められます。現地の学生であれば当たり前の情報でも、日本から直接進学すると戸惑うことが多かったので、リサーチなどはできる限りしてからいきましょう。
大学での日本人コミュニティについて教えてください。
ミシガン大学には1学年に4〜5人ほどの日本人が在籍しています。私のように日本から直接進学した純ジャパの学生は少ないですが、交換留学生も年間10人程度います。
卒業後の進路について教えてください
修士でアメリカの大学院に進学し、引き続き生物学に関する研究を深めたいと思っています。
最後に、これから留学を志す中高生の皆さんにメッセージ・アドバイスをお願いします!
興味のある国や大学に進学している先輩学生に、直接話を聞くことがとても大事だと思います。やっぱり、実際に経験している人からの情報は本当にリアルで、留学前の不安を少しでも解消することができると思います。自分から積極的にアクションを起こして、聞きたいことがあればどんどん質問してみてください!自分から動く姿勢があれば、留学中にもいろいろなチャンスが見えてくると思います!