米・ウィスコン・マディソン大学の留学体験談:名門州立大学での学びと暮らし
ウィスコン・マディソン大学(University of Wisconsin–Madison)は、アメリカ中西部に位置する名門州立大学で、広大なキャンパス、美しい自然環境、そして充実した教育プログラムが魅力です。特にビジネススクールの評価が高く、企業との連携を活かした実践的なカリキュラムやネットワーキングの機会が豊富に用意されています。また、全米トップレベルの「パーティースクール」としての側面もあり、学業と学生生活のバランスが取れた大学として知られています。 今回は、この大学でマーケティングを専攻するRyanさんにインタビューしました。ウィスコン・マディソン大学を選んだ理由、出願プロセス、キャンパスでの暮らしや課外活動、そして留学生としてのリアルな体験談を詳しく伺っています。Ryanさんの率直な声から、ウィスコン・マディソン大学の魅力と可能性をぜひ感じ取ってください!
- 2024/12/3
- 2024/12/3
Ryanさん
University of Wisconsin–Madison
専攻: マーケティング(BA Marketing)
- #文系
- #アメリカ
ウィスコン・マディソン大学入学前のRyanさんの経歴について教えてください。
中学までは日本の公立学校に通っていましたが、高校に上がるタイミングでウィスコンシンに移住し、現地の高校に転校しました。僕は父がウィスコンシン州出身で、僕も彼の母校に入学したんです。当時の英語力は日常会話ができる程度だったので、やっぱり言語の壁にはぶつかりました。中学2年で英検準2級のレベルでしたが、2020年度の転校はコロナ禍でさらに大変だった記憶があります。
その後、2021年9月に別の高校に転校し、APを4科目受講しました。大変でしたが、そのまま無事に卒業できました。その後、ウィスコンシン・マディソン大学に進学しました。
Ryanさんはなぜアメリカ、ウィスコン・マディソン大学を進学先として選ばれたのですか?
上述の僕の経歴もあり、ウィスコンシン州内の大学だと現地生の枠で学費がだいぶ安くなることもあり、ウィスコン・マディソン大学が第一候補でした。この大学はネームバリューも十分ですし、キャンパスの雰囲気も自分に合っていると感じています。
ちなみに、同じ州内にあるMarquette Universityにも合格してたんですが、私立大学で学費が高めだったこともあり、ウィスコンシン・マディソンを最終的に選びました。
ウィスコン・マディソン大学に出願する上での、具体的なプロセスについて教えてください。
出願のデッドラインは1月で、その直前にCommon Appを通して提出しました。本来ならSATかACTのスコアが必須だったのですが、コロナの影響か特例で提出が不要になっていたため、成績は高校のGPAや課外活動の実績のみを基に評価されました。
エッセイは2つ書きました。1つは「なぜこの大学を選んだのか」という内容で、もう1つは「入学後にどのようなことに取り組みたいか」というテーマでした。
ウィスコン・マディソン大学の校風について教えてください。
この大学は、街全体が大学生のための場所みたいな雰囲気です。夏休みになると大学ががらんとして、ほとんど人がいなくなるくらい、学生が街を支えている感じがします。
学生の雰囲気としては、地方の大学街なので、遊び方の選択肢が限られている分、パーティーやバーで飲んだりするのが好きな学生が多い印象です。平日からみんなバーに行って友達と楽しんでいて、全体的に「Party School」としての側面が強いですね。実際、全米でもトップ10のパーティースクールとされるくらい、そういう要素がしっかりある大学だと思います。
実際にウィスコン・マディソン大学に行ってみて良かったと感じる点を教えてください。
僕はマーケティング専攻ですが、この大学のビジネススクールの規模はとても大きいです。学内での企業とのコネクションや、カリキュラムの質の高さはアメリカの中でもトップクラスだと感じています。勉強面でもかなり充実していて、特に不動産(Real Estate)の分野などは全米でも評価が高いんです。
クラスも少人数が多くて、教授とも密にコミュニケーションを取れるのが良いですね。1クラス15〜20人規模の授業が多く、教師との距離が近く感じます。Electiveで取っている天文学(Astronomy)のクラスなどは数百人規模で、選択科目によって規模感が変わるのも面白いところです。
それから、スポーツへの大学のサポートもすごく充実しています。資金もたくさん投入されていて、ジムやトレーニング施設もかなり立派です。ジムの大きな建物が2つあって、さらにサッカー場の新しい施設も建設中です。
逆に、悪かった点、もっとこうだったらよかったと思う点はありますか?
特に不満に感じる点は思いつかないですね。確かに地方の大学なので都市部の大学と比べると、遊びやエンタメの選択肢は少ないかもしれませんが、課題の量も多く、勉強で忙しい分、それほど気にはならないです。むしろ自然に囲まれた環境で、湖や緑が多く、リラックスできる場所がたくさんあるので、僕としては勉強に集中できるし、このほのぼのとした雰囲気が気に入っています。
ウィスコン・マディソン大学の授業のスタイルについて教えてください
授業は基本的に、教授が講義形式で教えるレクチャーがメインです。レクチャーの後には、フォローアップとしてディスカッションクラスが設けられていて、ここでTAが中心となり、レクチャーで学んだ内容を復習したり、クラス内でトピックについて意見交換やグループでのディスカッションを行ったりします。ディスカッションの場では発表をすることも多く、より深く理解を深められる機会になっています。
課題量は教科によって異なります。例えば、文学のクラスでシェイクスピアを選択したのですが、1学期で5冊ほど読みこなす必要があります。一方で、専攻のマーケティング関連のクラスでは、そこまで課題が多いわけではないですね。
ウィスコン・マディソン大学のキャンパス・施設の雰囲気はいかがですか?
キャンパスは豊かな自然に囲まれていて、両サイドに広がる湖が特に魅力的です。湖畔のテラスでは、ゆったりと勉強をしたり、友人と語り合ったりとリラックスできるスポットがたくさんあります。学生たちは湖の周りをサイクリングやランニングで楽しむことも多く、勉強の合間に気分転換がしやすい環境です。
建物は築100年以上のクラシックなものから、最新のモダンな施設までバラエティ豊か。大学の資金力もあり、最近は200億円規模で新しいジムが建設され、コンピューターサイエンス学部の新施設を含む複数の建物も建設中です。こうした積極的な拡張や改修が、キャンパス全体の魅力をさらに高めています。
広大なキャンパスの端から端までは自転車で約20分ほどかかりますが、主要な学部や施設は中心エリアにまとまっているため、移動に不便さを感じることはあまりありません。自然と充実した施設が共存する環境が、とても心地良いです。
ウィスコン・マディソン大学での生活環境はいかがですか?
ほとんどの学生は1年目は大学の提供する学生寮で生活し、そこで友達を作ってから2年目以降は街中のシェアハウスに引っ越すのが一般的です。キャンパス周辺も自然に囲まれていて、湖を眺めながらリラックスできる環境が整っています。勉強に集中したいときも心地よく過ごせて、心が洗われるような感覚があります。
治安も非常によく、自転車を置きっぱなしにしていても盗まれる心配がほとんどないぐらいです。
在学中に印象に残ってるイベントはありますか?
毎年4月に「Mifflin Street」という街のストリートで行われるイベントが印象に残っています。学生たちが集まって飲んだり交流したりする大規模なパーティーのような日で、友達と楽しい時間を過ごすいい機会になっています。酔っぱらった学生が車を横転させて警察に捕まるといったハプニングも起こることがある、賑やかなイベントです。
ビジネススクールでは、企業と連携したワークショップや講演会が毎週のように開催されています。業界のプロフェッショナルたちと直接触れ合える貴重な機会が多く、刺激的で学びも大きいです。
大学での日本人コミュニティについて教えてください。
大学の日本人コミュニティは全体で30人ほどで、1学年に5〜10人くらいです。そのうち約半数は現地育ちやインターナショナルスクール出身といった、海外経験が豊富な日本人が多い印象です。また、毎年10〜15人くらいの交換留学生も来るので、学期ごとに日本人学生が増えることもあります。日本人学生会(JSA)もあり、交流イベントが開催されるので、日本人同士でのつながりも築きやすいです。
最後に、これから留学を志す中高生の方々にメッセージ・アドバイスをお願いします!
海外の大学は基本的にみんなオープンな性格の人たちばかりなので、自分から話しかけたり、積極的にアクションを起こすことで友達もできやすい環境です。最初は少し勇気がいるかもしれませんが、積極的に自分の輪を広げていくことで、素敵な出会いがたくさん待っていると思います!